一般的に人生が長くなりました。誰でもすてきに年を重ねていきたいと思います。そこで、平成18年1月15日から2月12日まで毎週日曜日、女性のための講座として中央公民館(文化会館)で、ナイスエイジングセミナー「これからのワタシを生きる」という連続講座が開催されています。
平成18年1月22日(日曜)は、その第2回目として「暮らしに音楽を〜音楽療法を体験」と題し、流山音楽療法「元気にドレミ」主宰の武田シズ江さんによるセッションが開かれました。武田さんはデイサービスに勤務の傍ら音楽療法を学び、東京ミュージックボランティア協会認定セッションリーダーを取得後、流山音楽療法「元気にドレミ」を立ち上げました。流山以外でも多くの施設で音楽を共に体験してもらう活動をしています。
最初は“あいさつゲーム”。「みんなで歩こう、ランランラン♪」と歌いながら会場を自由に歩き回り、出会った人と挨拶し握手するゲームをすると会場は一気に和やかなムードになりました。その後、手の感覚を呼び覚まそうと、くるみを使った指体操。手話を使っての「翼をください」のコーラス。「気持ちが落ち込んだ時は大きな声を出すといいですよ、音楽は右脳を使うから活性化します」と響き渡る声で会場の歌声を引っ張っていました。
さらに、トーンチャイムを使ってのコード演奏をみんなで体験。この日、武田さん持参のジャンベやコンガ、ササラなど様々な楽器を手に「となりのトトロ」の主題歌「さんぽ」を全員参加で演奏するなど、初めての楽器を手に戸惑いながらも楽しげな受講生の表情が印象的でした。
武田さんは、音楽は「感じること」そして「やってみること」が大切ですと参加者に訴え、受講した方々も聴くだけではない自分で感じる音楽の楽しさに、「心が豊かになれる」と満足された様子。「元気になれた時間」を持つことができて嬉しそうでしたが、そんな時間は過ぎるのが早く感じるもので、「もう終わりなんですか」ともう少し続けたかったようです。
音楽療法は、もともと傷ついた兵士を癒すことから、1950年に始まったと言われます。戦争に使われるのではなく、現在は平和の中でこうした音楽療法が活かされるのは素晴らしいこと。武田さんは「いまも通じることです。小さな子どもから高齢者まで、誰でも傷つきやすい社会ですし、誰にでも必要なものが音楽ではないでしょうか。みんなの笑顔が見たくて、そして多くの人に伝えていきたくて活動しています」と笑顔で語ってくださいました。
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