向小金小学校(菅野忠校長・児童数554人)では、小学校4年生が「共に生きよう」をテーマに身体の不自由な方々やお年寄り、小さな子ども、妊娠中の方々などハンディのある人々との触れ合う中で「自分たちにできることはないか」という視点に立って考え、実践に結び付けていきたいと、平成18年1月26日(木曜)、ゲストティーチャーに市内で盲導犬カーリンと暮らす目のご不自由な片山澄江さんをお招きしてお話をうかがいました。
体育館に4年生89人が集まり、片山さんのお話を熱心に聴きました。片山さんは、平成7年に緑内障が原因で失明。平成12年から約1か月の訓練を受け、千葉県盲導犬給付事業によってカーリンと生活するようになりました。片山さんは、中途失明のため視力を失ったときは落胆し、戸惑いましたが、いまでは、現実を受け止め、多少時間がかかっても料理も、掃除も、庭の花々の手入れも、お化粧も「皆さんのお母さんたちと同じように何でもやっています」と説明し、カーリンと一緒に映画館にも行くことなどの日常の体験などを披露しました。
障害者補助犬法が施行された今日でも「犬の同伴は困ります」という店があるなど、まだまだ法やその精神が浸透していない現状などについて触れ、理解を求めました。また、服を着せているのはおしゃれではなく、毛が飛んで周囲に迷惑をかけなうように着せていることや、盲導犬の胴体を固定している「ハーネス」をつけているときは、盲導犬が「仕事中」なので、触れてはいけないことを教えたうえで、ハーネスをはずして子どもたちとカーリンとの触れ合いも行われました。
流山市では、平成16年3月に市役所で第1回盲導犬フェアを開き、アイマスクをつけた健常者が盲導犬と一緒に市役所周辺を歩く疑似体験などが行われました。また、同年6月には「Welcome!ほじょ犬 流山市」というシールを市単独で2,000枚作成し、市飲食店組合などを通じて普及に努めています。さらに同年12月の人権週間では、片山さんを講師に演会を開催し、身体に障害をお持ちの方々の人権についてお話をうかがいました。
同小学校では、翌27日にも車椅子で市役所に働く職員を講師に招いて身体の不自由な人々との交流や理解を深める授業を展開しました。また、2月4日(土曜)11時から南流山センター(JRまたはTX南流山駅3分)で盲導犬地域ユーザー交流会が、千葉県盲導犬ユーザーの会主催で開催され、盲導犬約20頭と関係者らが集り、流山在住の盲導犬ユーザーの体験談をはじめミニコンサートや朗読など聴く催しが予定されています。
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