平成18年2月5日(日曜)、文化会館でナイスエイジングセミナー「これからのワタシを生きる」が開催されました。このセミナーは、公民館主催の連続7回講座で、女性が年を重ねていくうえで出会う事柄について、食、からだ、心、暮らしなど、さまざまな視点から、共に考えようと開催しています。
今回は、私たちがわかっているようでわかっていない「お葬式」について、日本葬祭アカデミー教務研究室代表の二村祐輔さんに「人生の終末を考える〜わかりやすいお葬式、知っておきたい知識と知恵」と題し、お話をうかがいました。生前からあまり聞くと“縁起が悪い”と忌み嫌われがちなテーマですが、いざというとき慌てないように最近では、避けて通れないテーマとしてニーズが高いようです。講師の二村さんは、お葬式に関する多くのご著書を出され、1995年に一般向けのお葬式マニュアル「大往生の値段」(近代文芸社)を、2005年には『最新「お葬式」完全ガイド』(東邦出版)を、さらにマスコミ関係にもご出演されるなどご活躍中です。
「お葬式への不安とは何なのか」と考えると、一般に3つの問題があることを示しました。亡くなった時には第一に何をすればいいのか(不明)、費用はどれくらいかかるのか(不満)、葬式のやり方、流れが釈然としない(不信)などです。たとえば、お布施は本来、差し上げるものなのに「とられた」と言うような人が多いなど具体的な話に及びました。お布施の話や戒名の話、お墓の話に至るまで予定の時間を大幅に延長し受講生も「もっと知りたい」、「細かなところを聴きたい」と会場は熱気に包まれていました。
「葬式」は、「葬儀」と「告別式」の二つの言葉が合成されて出来た言葉。葬儀は亡き人の魂をおさめていくための儀式で、告別式はセレモニーなので二つに分けて考えて欲しいと話していました。「一般的論として理想の最後をピンピンコロリなどと表現し、ポックリ死にたい、理由は家族に迷惑かけたくないからと言う人が多いのですが、これは、葬式の準備や心構え、覚悟などをする家族の立場からは逆な場合もある。本人の葬式を何も考えていないことの現われです」と話す講師に、受講生は「元気なうちに事前に考えておきたい」と熱心に耳を傾けていました。講師は、自分の最後は自分らしくを実現するための「マイ・エンディングノート」をつけることを薦めていらっしゃいました。
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