平成18年2月7日(火曜)、八木南小学校(長岡幹男校長)の2年1組30人の教室にたくさんの赤ちゃん人形とたくさんの小道具を持った助産師さんが来てくださいました。この日は3・4時限目を使って、子どもたちは地域から講師を招いての授業、保護者にとっては、授業参観という形での家庭教育講座にもなるという、学校と公民館による“学社融合”と言われる学校教育と社会教育とのコラボレーションです。
地域からの市民講師という形で招かれた助産師の小路和子さんは、「命の大切さを考えてほしい」と、子どもたちに「命の始まりっていつかな」などと、ひとつひとつ問いかけながら授業を進めていきました。精子が卵子に向かっていくのに50メートル走を全速力で8時間走るくらいの力と説明があると「そんなの疲れる」と賑やかな授業になりました。
教室の後方で子どもたちの反応を笑顔で見ていたお母さんたちに、子どもがお腹にいたときの気持ちを訊ねると、「お腹で動く赤ちゃんと一日も早く会いたいと思った」、「エコーで見たら指をくわえていてお腹がすいているのかなと思った」など子どもを待ち望んでいたお母さんの気持ちが伝わってきました。
「赤ちゃんとお母さんを結ぶもの、へその緒に流れている血液は誰のだ?」との質問には、「赤ちゃんの血液」と正解を答えられる子どもも親も少なく、「へぇ、知らなかった」と親子で一緒に勉強していました。男性の教職員が妊婦体験スーツを着て妊娠中の辛い姿勢などを擬似体験。「腰が痛い、これは大変だ」と改めて妊婦さんの大変さを理解したようです。
小路さんは、「あかちゃんが生まれる時ってお母さんも頑張ったけど、子どもたちも頑張ったんだよね」、「みんなは生きる力をもって生まれてきたんだよ」と伝えていました。「誕生日は何をする?」と質問すると、「ケーキを食べる」という子どもたち。「誕生日は今ある命に感謝して“ありがとう”という日」そして、「自分で自分の命を守ることを知って欲しいし、友達の命を守ることも知って欲しい。言葉が刃物となって傷つけることもあるんだよ」という講師の話に子どもたちは真剣に聞き入っていました。
今回の授業は 、八木南小学校と公民館主催の南流山地区家庭教育講座の共催事業で行われました。授業に参加した保護者からは、このような取り組みの継続を望む声が聞かれ、助産師の小路さんは「性教育は命を育てることが大切。特別なことではないんです。心配なことがあったらいつで連絡してください」と地域の相談場所をお母さんたちに伝えていました。
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