禁煙講座
更新日 平成18年2月13日


タバコの害を考える禁煙講座 経済効果2兆8千億円、医療費5兆6000億円

[画像]タバコをやめたい方など多数参加(16.2KB)

 タバコをやめたい人を対象にした禁煙について考える講座が、平成18年2月9日(木曜)、保健センターで開かれました。健康増進事業の一環として、市が毎年開いているものです。この日は、タバコをやめたい方や家族に禁煙を勧められている方、何度か禁煙に挑戦してうまくいかなった方など30人の方々が参加しました。


[画像]スモーカーライザーを実演(14.5KB)

 講師には、東葛病院・禁煙外来担当の星野啓一医師が招かれ、画像を使って、なぜタバコがやめられないか、タバコにはどんな害があるのかなどを詳しく説明されました。星野先生によると、タバコを容易にやめられない理由には、ニコチンなどに依存する身体的問題と、生活習慣からくる心理的問題があるそうです。


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 講演では、双子の姉妹の写真を見せながら、喫煙からくる強い酸化作用により肌の張りがなくなり、しわが増えるなど、同じ年齢でありながら老け込んでしまっている喫煙者の例が紹介されました。また、税金などタバコに関する経済効果が2兆8千億円なのに対して、そのためにかかる医療費が5兆6000億円など国の統計も紹介されました。一般に軽いたばこなら大丈夫と考えられていても、本当の害自体は変わりないことなどがわかりやすく説明されました。


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 禁煙外来での治療での禁煙パッチの利用方法や、費用、薬局などでも手に入る禁煙ガムの具体的、効果的な使い方などを話されました。ニコチン依存については、人間の脳の中の理性ではなく基本的感情を司る部分にレセプターが出来るために、大変にやめにくいこと、吸いたい気持ちが現れたときの対処法など、お金をかけた方が成功するなど具体的なものでした。タバコをやめるために「我慢する」意識を持つのではなく、タバコを吸う習慣を別な行動に置き換えて、気持ちをコントロールするのが重要だそうです。


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 最後に、タバコを吸うことが身体をいかに蝕んでいるかを知って欲しい、最愛の人をがんで亡くすリスクがあることを考えて欲しい、病院では外来の責任者として勤務され、喫煙が原因で肺がんになり、最愛の家族を残して亡くなられていく患者さんに出会うたびに、なぜ亡くならなければならなかったのか怒りさえ覚えると強い口調でおっしゃっていました。


[画像]タバコをやめたい方など多数参加(12.9KB)

 当日はタバコの害を知っていただこうと一酸化炭素濃度を測定するスモーカライザーの実演などが行われ、会場には禁煙のためのパネル展示、肺がん模型などが並べられてありました。参加した皆さんは、メモを取るなど、熱心に耳を傾け、真剣に「禁煙」について考えていました。



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