流鉄(りゅうてつ)の愛称で、市民をはじめ全国の鉄道ファンから愛され親しまれている総武流山電鉄が、平成18年3月14日で開通90周年を迎えます。これを記念して、3月10日から栞形10枚組の記念入場券セットを600円で発売します。限定2,000組の封筒入り。本来、入場券は1枚120円ですが、子ども料金にすることで、10枚組を600円という格安で売れるように工夫したそうです。
1枚1枚の券には、それぞれ戦前の蒸気機関車や電化当時の車両など珍しい写真も掲載されています。販売は、流山、平和台、幸谷、馬橋の各駅で行うほか、郵送による購入申し込みもできます。また3月10日から5月7日まで、全駅で「懐かしい流山線の写真」を掲示します。詳しくは総武流山電鉄株式会社運輸部開通90周年記念入場券係(電話04−7158−0117)までお問い合わせください。
流山電鉄は、流山の特産品であるみりんを輸送する目的もあって、地元の有力者たちによって企画され、町民116人の小株主によって大正5年(1916年)3月14日に「流山軽便鉄道」として開業しました。全長わずか5.7kmですが、90年の長きに渡り地元住民の日常の足として親しまれています。
毎年、11月の第1土・日曜には、「流鉄の鉄道の日」イベントが行われ、流山駅で車両を開放して運転席に入ったり、鉄道模型を楽しんだり、鉄道マニアをはじめ家族連れなどに喜ばれています。また、昨年6月には水道週間にあわせ「青空号」の車内で、流山市水道局に寄せられた水を大切にするポスターや標語が展示され、走るギャラリーとなりました。さらに年末年始には、お正月企画として、子どもたちの夢などが書かれたヘッドマークを付けた「みんなの流鉄号」が走り人気を呼びました。
寒い季節になると、駅の椅子には、地域の人々の手づくりの座布団が置かれるなど地域に親しまれていて、発車のベルが鳴っても、声をかければ待ってくれて、切符を買う時間がなければ降りた駅で自己申告で「どこそこから乗った」と言って清算できる心優しい鉄道です。4月になると、走る電車の車窓から桜のお花見も楽しめます。沿線にお住まいでない方も、イベントや季節に合わせて、ぜひ、流鉄をご利用ください。
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