平成18年3月24日(金曜)、中央公民館で子育てサロンが開催され20組42人の親子が集いました。今回のサロンは「お煎茶をたのしもう」。煎茶道、尚古茗社流の千野さん、山川さん、鏑木さんによる煎茶道を気軽に体験する機会として開催されました。
子育てサロンは乳幼児期の親子が集まる場なので、普段ゆっくりお茶を楽しむ機会などないと思われるお母さんたちに、本来のお茶の美味しさを感じ、ゆったりしたひと時を持ってもらいたいと公民館和室で開かれました。会場の床の間には「春水四澤満」と書かれた掛け軸がかけられ、雲龍柳と木蓮の生け花、盛物として根つきの春蘭が飾られ、部屋全体を開け放たれた空間として設定していました。そこに親子10組ずつが座り、1煎めのお茶をいただき、その後、若竹をイメージした和菓子をいただき、最後に2煎めのお茶をいただきました。
子ども達は和菓子が出されると美味しそうにお母さんから食べさせてもらいニコニコ顔。お茶をいただいたお母さんたちは、1煎めの甘いお茶と2煎めの苦みのあるお茶を味わいながら静かな空間に満足していました。お茶には「甘み」「渋み」「苦み」があり、人生を表しているといわれています。よく甘いマスク、苦みばしった人などお茶から生まれた言葉が身の回りに数多くあります。1煎めの甘さを出すのが結構難しいんですよ、と千野さんは話していました。
今回のお煎茶のテーマは「子ども達の健やかな成長を祈る」。「木蓮のような無垢な子。柳のように伸びていって欲しい。若竹のごとくすくすくと」という願いを込めて、会場を作ったと話していました。今回は、少し簡略化した煎茶道体験でしたが、冷たいお茶に慣れている子ども達も、暖かいお茶を美味しそうに飲んでいたのが印象的でした。お点前を披露してくださった千野さんたちは、今回初めての試みでしたが、これからも若いお母さんたちにお煎茶の楽しさを伝えていけたらと、とても嬉しそうに話してくださいました。
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