平成19年3月16日(金曜)、文化会館の子育てサロンで「お茶を楽しみましょう」が行われました。講師は、煎茶道尚古茗社流・千野和子さんと山川豊子さん。この日のお茶は地元のお茶屋さんから、静岡牧ノ原の浅蒸し煎茶を用意しました。お菓子は清閑院の「菜の花しぐれ」、床の間には、コブシとネコヤナギの新芽とミモザが花瓶に生けられ、盛物として根付きのシュンランと石とユキノシタ、一期一会の掛け軸が飾られています。
15人の乳幼児を含む13組の家族連れが参加し、前半・後半の2組に分かれてお茶を頂きました。普通、お点前で出すのは5人までで、あとの方のお茶は裏で用意されるそうです。中には、お子さんがひだまりルームで保育ボランティアと遊んでいる間に、お母さんだけゆっくりお茶を楽しむ方もいらっしゃいました。
お煎茶の作法では、まずお茶を頂きます。一煎目のお茶は甘みが感じられます。その後、お菓子をいただき、二煎目のお茶は苦みが出てきます。本来ならここまでを30分かけるそうですが、この日は半分の時間で頂きました。サロンでは二煎目まででしたが三煎目のお茶は渋みが特徴とのことで、「若いときは甘く、歳を重ねるにつれて苦み、渋みが出てくるというところは、人生と同じですね」とは講師のお話。
風邪を引いたときにお茶でうがいをすると、殺菌作用があるのでいいのだそうです。最後に皆さんでお道具を見せて頂きました。お道具は季節によって、またお席によって、変わるのだそうです。今日は普段より大きめのお茶碗を使っているとのことですが、それでも片手に隠れてしまうくらいのかわいいお茶碗でした。お子さんたちも少しかしこまった雰囲気で座っていましたが、中にはお母さんがお菓子を分けてくれるのを待ちきれずに泣いてしまったお子さんもいました。参加されたお母さんは「お抹茶のお茶会には出たことがありますが、お煎茶に作法があるのは初めて知りました。もっと気軽に飲むのかと思っていたので、少し緊張して手に汗を握りました」と感想を語ってくださいました。
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