保育ボランティアひだまり(松坂光子代表)が毎月発行する手づくり広報紙「ひだまりぽかぽか」が平成19年5月号で50号目を迎えます。若いお母さんたちに人気の「ひだまりぽかぽか」を発行しているのは、保育ボランティア「ひだまり」の広報部会の皆さん。平成13年のボランティア国際年に公民館が主催した「保育ボランティア養成講座」に参加した受講者が中心になって結成されました。金曜日の子育てサロン、火曜日のひだまりルーム開放日のほか、毎月第3木曜日の南流山ひだまりサロン、講座中の保育など子育て支援事業を展開しています。
発足当時、広報部会は、子育てサロンのお知らせチラシの製作やサロンの様子を撮影した写真パネルの作成などを行っていました。最初は手書きのチラシだけつくっていたボランティアが、「新聞形態にしたい」と、PTA広報や自治会広報の担当者らを対象に開催した「広報づくり講習会」を受講し、平成15年1月号からB5版4ページの「ひだまりぽかぽか」を発行しました。5月には、江戸川大学の開放講座として行った「パソコンで広報をつくろう」講座にも参加し、それまでの手書き広報からパソコンによる写真取り込みやレイアウトも行う現在の形態になりました。
ひだまりの皆さんは、さまざまな団体の現状などから「地道に活動を続けている団体も広報面が弱い場合が多く、新人が入らないことから、メンバーの高齢化などによって活動も縮小しがち」と分析。そこで、対象となる子育て中の人に呼び掛けるばかりでなく、ボランティア活動に関心のある層にも活動内容を訴えられる媒体をつくろうと考えました。単なる「お知らせ」から助産師へのインタビュー、小児科医への取材、子育ての先輩の失敗談など多彩な内容へと充実をみせ発行日を楽しみにしてくれる愛読者も着実に増えています。
編集スタッフも「保育ボランティアにかかわったおかげで、思いがけずパソコンまで覚えられてラッキー」、「いままで意識しないで読んでいた新聞記事もレイアウトやタイトルを気にするようになった」と語っていらっしゃいます。公民館の廊下の一角にあった喫煙室を廃止して、パーテーションで仕切り、おもちゃや絵本を手づくりのポスターで募集して、予算もなく「手づくり」でスタートした保育室「ひだまりルーム」。広報紙「ひだまりぽかぽか」も同様で用紙だけ公民館で購入してもらい、庁内で印刷し、スタッフはボランティア。「読んでもらえるだけでうれしい」と毎月内容を決める編集会議は白熱しているそうです。
広報部会の丸山由美子さんは、「もう50号なんですね。気がつかなかった。編集の気苦労というとやはりテーマ選びでしょうか」と編集会議の様子を語ってくださいました。どんな話題が興味を持って読んでもらえるか、毎回みんなで知恵を絞っているそうです。いまは子育て情報がいろいろ出ているので、「ぽかぽか」ではひと味違った「子育てママの生の声」を聞いてみようという企画が多いようですが、ひだまり皆さんと若いお母さんたちとの意識のギャップが意外と大きくて、予想外の答えが返って来るため、途中で路線を変更することもあるそうです。
子育てサロンの予定で場所を間違えて掲載し、刷り上がってから一枚一枚手書きで訂正したこともあったとか。パソコンの機嫌が悪いときは最悪というメンバーも。「わが家は家族みんながパソコンを使うので、順番待ちで結構苦労します」というメンバーもいらっしゃいます。ボランティア活動をしている人は、地区活動をしたり、仕事をもっていたりと忙しい人が多いことから、集まっての会議が難しく、ネット上で、あらかじめ登録したメンバーだけで一斉にメールを送受信できる「メーリングリスト」で編集会議を進めているそうです。
49号の4月号は、1面が3月2日に行われた子育てサロンの写真と記事で紙コップや紙皿を使って雛飾りをつくる親子の様子がトップニュースで伝えられています。2面は、「わくわく、ドキドキ、おべんとう」のタイトルで、三色おにぎり弁当やロールオムライス、野菜カップケーキのレシピや写真、先輩ママのおべんとう体験などが掲載されています。3ページ目は「保健師からママへ」というインタビュー記事と今月のおすすめ絵本という児童書紹介の連載記事、そして「ひだまりおばさんのひとりごと」という編集後記。4ページにはその月の子育てサロンの内容や日時などが紹介されています。記念すべき50号目の5月号は4月下旬、各公民館などに配布されます。ぜひ、手にとってご覧ください。
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