流山おおたかの森駅のそばにある幼稚園で手先の器用な中高年者がおもちゃを直して喜ばれています。平成19年4月7日(土曜)、東初石の神愛幼稚園で流山おもちゃ病院(関谷裕代表)のボランティア16人が、持ち込まれた壊れたおもちゃを直して喜ばれました。流山おもちゃ病院という看板を出した幼稚園2階のホールでは、エプロン姿のドクターが、ハンダゴテやラジオペンチ、ドライバー、ニッパ、テスターなどを片手に壊れたおもちゃと向き合っていました。「これは時間がかかるね、入院させましょう」、「外科手術が必要ですね」、「はい、直りましたよ。こちらがカルテです」と、本当に病院のような会話が飛び交います。流山おもちゃ病院の関谷裕代表(68)は、現役時代は建設機器の整備をしていたとか日曜大工が趣味だとかいう人ばかりで、何より壊れたものを直して喜ばれることが好きな人たちが集まっていると病院を解説してくださいました。
東深井の佐藤桂子さんは3月22日に入院させた機関車トーマスのプラレールが退院のために来場。「長男に買ってあげたおもちゃで、弟が遊ぶときにはすでに動かなかった。友達の家に遊びに行って、同じおもちゃが実は走るということに気がついてしまって、市広報紙でおもちゃ病院の存在を知って直してもらいに来ました。結構高価なものなので助かりました」。また、西初石の北沢公一郎さんは3歳の女の子と一緒に犬のおもちゃを直してもらいました。「元気になってよかったね」とドクターの山信司さん(72)から動くようになった犬を受け取り、うれしそうに「ありがとうございました」と答えていました。カルテには「右足骨折」と書かれていました。北沢さんは「娘のお気に入りだったので、無料で直していただき感謝しています」と語ってくださいました。
昨年、流山市公民館(鎌田芳信館長)のボランティア養成講座を受け、終了者が集まって流山おもちゃ病院を開院。ことし1月から東初石の神愛幼稚園(4月28日のと5月12日・26日午前中)で開院しました。関谷代表が、「子どもが集まる場所で開院したいと考えていたところ孫が通っていた幼稚園に相談したところ快諾してもらった」そうです。また、4月から市文化会館(4月は13日と24日、5月18日・22日の午前中)でも開院します。流山市ボランティアセンターにも登録して、児童センターなどでも開いたことがあるそうです。
この日、子どものリモコンで動く鉄道のおもちゃを持っていらした東深井の広田実さんは、「妻が友達からおもちゃ病院の情報を得て、きょう初めて来てみました。子どもが楽しく遊んでいたものが、走らなくなり、音もでなくなったのですが、壊れたらそれで終わりでは寂しいし、こうした場は助かります」と親子3人でおもちゃの診療を神妙に見入っていました。これまで80〜90%は直しました。中には電池を換えるのを忘れているだけという若い保護者も多いそうです。「おもちゃには保証期間がなく、直して使うという概念が乏しいが、使い捨てにしては高価なものも多い」と代表の関谷さん。問い合わせは、流山おもちゃ病院代表・関谷さん04−7155−1863
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