平成19年4月22日(日曜)、おおたかの森S・C3階にある出張所ロビーで休日だけオープンする「情報発信センター」で、利根運河写真展が開催され、多くの買い物客が足を止めて、運河の豊かな自然に見入っていました。この写真展は、利根運河の生態系を守る会(田中利勝代表)が主催しました。同会は、明治の水運の土木遺産である利根運河とこれに隣接する湿地、水田、水路、斜面林、畑など豊かな自然と生態系を守り後世に引き継いでいくことを目的に平成11年に設立された市民団体です。
この写真展に先立ち、前日の平成19年4月21日(土曜)には、利根運河の生態系を守る会が「利根運河に春の野草と蝶を訪ねて」という散策を開催。運河駅集合の予定が、参加申し込みが多く急遽、集合場所を変更するほど盛況で、地域紙やホームページのPR効果もあって当日は、松戸や柏、都内などからの参加者もあり約80人が野草観察などを楽しみました。関東以北では、あまりない貴重な樹「メタセコイヤ」を見て、運河堤を歩き、キジやモズ、スズメ、カモ、ツバメ、そして、理科大学近くの沼地ではカワセミがなどのバードウォッチングを楽しみました。残念ながらウグイスは鳴き声だけでした。
野草では、九州にはあるものの東日本では極めて珍しく、運河に1つだけ咲いている白タンポポを観賞。西洋タンポポが多い中、利根運河では90%がカントウタンポポ。ヤセウツボやカラスノエンドウなどの野草を観察しました。参加された女性の皆さんは、運河堤のクレソンはとてもおいしいとお話されていました。同会は、昨年8月、市民活動団体公益事業補助金を得て「利根運河の花ごよみ」を刊行し、「学校や図書館などで活用してほしい」と85冊を寄贈くださいました。
利根運河の生態系を守る会の柳沢朝江さんは、利根運河に関心を持っていただきたいのですが、その一方で、ウォーキングをなさる方が、トイレを貸してくださるお寺などで、一部には、あいさつもせずに汚していくような心ない方もいらして困っています。また、大勢で歩く際には、細い道で、譲り合うこともありますが、そんなときには、一声かけていただければお互いに気持ちよいのですが…と、散策のマナーを訴えていらっしゃいました。会場には、内田金治さんが撮られた貴重な写真が100点近く展示され、買い物や食事にいらした方々が写真を観賞して行かれました。写真には、草花の名前も添付され、初心者にもよくわかる内容となっていました。
野草や昆虫などの宝庫・利根運河は、ウォーキングや自然観察会などさまざまな文化的イベントの場や憩いの場としても親しまれています。利根運河の生態系を守る会では、5月19日(土曜)、利根運河・理窓公園に春の野草を訪ねて(9時運河駅集合、13時30分頃解散予定)を開催するのをはじめ、6月16日(土曜)には新川耕地、水辺の生き物(9時運河駅集合、13時30分頃解散予定)を開催する予定です。お問い合わせは、同会事務局・小瀧康男さん04−7153−9955へ。
日曜情報センターは、流山市おおたかの森出張所ロビーに日曜と祝日だけ開かれる、流山と周辺地域の情報を伝える広場として3月18日(日曜)からスタートしました。産学官の連携で小さなイベントを通して、市内の産業や、日ごろ地道に活動を続けているサークルなどの情報を発信していこうと始まったものです。日曜と祝日は、オンラインの関係で住民票などが発行できないことから「日曜情報センター」として活用し、地元の商工者、学校、NPO、市役所などさまざまな団体や機関が運営委員会を設置して企画・運営しています。
次回、4月29日(日曜)の日曜情報センターでは、MOTTAINAIキャンペーンとして「地球に緑を!ワンガリ・マータイさんのその後」と題して10時30分から環境漫才の林家ライス・カレー子さんをお招きしてMOTTAINAIトーク、13時30分からと15時からは「環・響ミニコンサート」で、市内在住のヴァイオリニスト・アントニオ斉藤さんが奏でる「千の風になって」、「トゥーランドット」などを聴いていただきます。さらに16時からと17時からは環境映画「静かなる革命」を上映。また、MOTTAINAIアートの展示や即売会も開催される予定です。翌30日(振替休)は「絵本づくりと竹細工に挑戦!」と題し江戸川大学チームオオタカがオオタカ絵本づくりと竹細工による箱庭ビオトープづくりを伝授。オオタカカレンダーも無料配布する予定です。いずれも無料、申し込み不要。お問い合わせはマーケティング課04−7150−6308へ。
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