初夏を思わせるような陽気の平成19年5月5日(祝日)の利根運河。運河水辺公園の吊り橋付近では、普段穏やかな運河で風もないのに水面が波立っていました。近づいて見ると、40〜50センチもある大きな鯉が群れています。折り重なるように、激しく銀色の水しぶきを上げる光景は壮観です。
これは鯉の「はたき」と言われる産卵の瞬間です。数日後にはたくさんの稚魚が誕生するのでしょうか。生命の躍動を垣間見た思いがします。釣りなどに詳しい方々のお話では親鯉が 産卵すると、約5日で 孵化するそうで、利根運河では、この季節、早朝よく見られる光景なのだそうです。
5月5日の「子どもの日」。大空に鯉のぼりが泳ぐ日に、私たちの憩いの場として慣れ親しんでいる利根運河で、生命の力強さや自然のすばらしさを感じます。明治23年、オランダ人土木技師ムルデルの設計によってつくられた全長8・5キロの利根運河は、今回ご紹介した鯉の産卵のような四季折々の表情を見せてくれます。6月9日(土曜日)には、この運河水辺公園に特設舞台を設け、「利根運河薪能」が行われます。水面に映るかがり火の美しさと、世界に誇る日本の舞台芸術で幽玄の世界を楽しみませんか。薪能公演についての問い合わせは、市マーケティング課(04−7150−6308)へ。
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