野々下1丁目に社会福祉法人まほろばの里(花野井源壽理事長)が、昨年10月から建設を進めていた多機能型障害福祉サービス事業所「コスモス」と単独型短期入所事業所・日中一時支援事業所「地域生活支援センターまほろば」がこのほど完成し、5月24日(木曜)に竣工式が行なわれました。この事業は、同法人や関係団体などが市民約3万人の署名を集め、市も協力し国・県への陳情を重ねて実現した事業です。建設に当たっては、建設費約1億8千万円の約5割近くを市が補助し、また国・県からも合わせて約5千万円の補助金を受ける形で整備が進められてきました。
この施設は、つつじ園の隣接地に建設され、延べ床面積620.5平方メートルで鉄筋コンクリート造2階建てです。1階が多機能型障害福祉サービス事業所で、10人定員の知的障害者の生活介護と就労支援を通所で行います。約100平方メートルの広々とした作業指導室に食堂や医務室、会議室などを備えています。室内は、白と薄いピンクを基調とした明るい雰囲気で、窓も多く自然採光を多く取り入れた設計となっています。
2階は定員8人の地域生活支援センターで、短期入所支援や日中の一時支援を行います。男女別に4部屋ずつに分かれており、それぞれ洋室2部屋、和室2部屋があります。このほか、浴室にトイレ、入所者が談話するスペースなどが備えられています。窓の外は、緑と田園風景が望める素晴らしい環境です。
新たな施設の開設により、特別支援学校の卒業生などを待機させることなく受け入れられるようになるとともに、家族が日中や夜間に不在となるときでも、短期入所や日中の一時支援ができるようになり、障害を持つ方の生活支援の向上とご家族の負担軽減が図られると期待されています。
この日の式典には、井崎市長をはじめ小宮清子県議、武田正光県議、市議会を代表し教育福祉常任委員会委員長の戸部源房市議など多数の来賓と市関係者、関係団体の方々など約70人が出席して盛大に行われました。井崎市長は、「地域で障害を持つ方がともに暮らしやすい都市の実現に、また一歩近づきました」と挨拶し、同施設の完成を祝いました。また、式典参加者には、つつじ園で障害を持つ子どもたちが作製した陶器や木皿、和紙のレターセットなどと、さつき園のパン工房で作られた手作りパンが記念品として配られ喜ばれました。
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