流山に夏の到来を告げる大杉様の祭礼が23日(土曜)、24日(日曜)の2日間、加6丁目の大杉神社で行われました。祭礼委員会(小澤茂之委員長)が地元自治会や青年部、消防分団、子ども会、少年野球チームなど地域全体の協力を得て毎年6月25日の近い土日に行っています。
沿道には射的や金魚すくいなどの縁日が並び、境内にも焼きそばや焼き鳥の香ばしい匂いがたちこめていました。土曜夜の宵宮には井崎市長も駆けつけ、赤城保存会の皆さんが舞う獅子舞などを楽しみながら地域コミュニティの素晴らしさを賞賛していました。
総武流山電鉄流山駅から徒歩約8分の加6丁目に鎮座する大杉神社は、江戸時代の石造物がある神社で、祭神は大物主命です。住宅街の中に奥まっているため、うっかりすると見落としてしまいがちですが、地元の方々が「旧道」と呼ぶ、江戸川沿いの沿道に石の鳥居があり、狭い境内を突き当たって左手にお社があります。境内には、水神塔や不動明王などの石造物があり、近所の人々に親しまれています。
土曜日夜7時には宵宮を知らせる花火が打ち上げられ、輪投げやかき氷などお店の周りにはたくさんの子どもたちの興奮し輝く顔がありました。道筋や家々の庭先には季節の花が咲き、注連飾りが連なって、地元の皆さんが「加村岸」と呼ぶ旧道や江戸川を中心とした住宅街は祭り一色。月光の下でチョコバナナなどをほおばりながら散策を楽しむご家族連れも多く、普段は、沿道の軒下に猫が昼寝をして、時間がゆったりと流れているような錯覚にとらわれがちな静かな通りも、「大杉様のお祭り」となると歩行者天国のような賑わいです。
翌日曜日、午後1時に神輿のスタートを知らせる花火があげられ、それとほぼ同時に雨が降り出しました。親が差し出す傘の下で子どもたちが引く山車を先頭に、お囃子や子ども神輿、そして加岸青年部(渡辺仁二部長)が中心になって担ぐ大人のお神輿が「せやっ、せやっ!」という勇ましい掛け声とともに繰り出しました。緑色に「大杉」と染め抜いたそろいのはっぴ姿の若衆を中心に、近隣から駆けつけた担ぎ手も加わって町内を練り歩きました。
ことし、お神輿の周囲に巻きついている紫色に黄色の網目を施した「化粧綱」を新しくして、初めてのお披露目があいにくの雨というのは残念です。沿道では、ところどころに休憩所が設けられ、自治会役員の皆さんらが冷たい麦茶などをふるまい、雨の中、汗を飛ばして練り歩く若衆の心意気をねぎらっていました。
翌週6月30日(土曜)、7月1日(日曜)は根郷の浅間神社の祭礼が予定されています。浅間神社は、流山1丁目で、交通は総武流山電鉄流山駅から徒歩約3分 。正保元年(1644)創建の旧村社で、祭神は木花開耶姫命。富士塚などもあり、日曜日の午後には神輿や山車も楽しめます。ぜひ、お出掛けを。
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