流山市能楽研究会の「浴衣浚」が、7月8日(日曜)、西初石3丁目の直道書店3階にある私設能舞台で行われ、多くの能楽愛好家らが幽玄の世界を楽しみました。流山市能楽研究会(伊藤公明代表)が設立以来25年間、地元で謡曲、仕舞の研鑽、普及に励もうと毎年開催している発表の場です。
「忠度」や「鵜飼」などの素謡、「羽衣」や「江口」などの仕舞、「通小町」などの独吟などが10時から14時まで能舞台で披露され、小学生から80歳を越えた中高年まで約30人が出演しました。指導していらっしゃるのは、観世流名誉師範の伊藤直彦さん(71)。伊藤さんは、有限会社直道書店代表として東武野田線初石駅前で書店を経営していますが、この書店の3階に直道能舞台をつくり、さらに、西初石2丁目に直道カルチャーホールまでつくってしまったほど熱心な方。
この日も、伊藤直彦さんの独吟「卒塔婆小町」をはじめ、すべての出演者の舞台に参加されるなど、元気に後進の皆さんを指導されていました。謡曲は、古典の文章を微妙な息遣いで腹から声を出し、抑えながら表現。仕舞は、能一曲の中の美しい部分を、紋服・袴で、謡(うたい)に合わせて舞うもの。扇ひとつだけを持ち物とし、禁欲的な動きの中に力を秘めた仕舞は、謡と共に能の稽古の両輪となっている。
出演された皆さんによると、能は「健康維持やストレス解消に最適」といい、愛好者も増えているといいます。同会では、随時、会員を募集しています。また、毎年4月第2日曜日に開催している「春の会」をはじめ、7月第2日曜日には今回の「夏の会」、10月第2日曜日の「秋の会」、そして、1月第2日曜日の「謡初」を自前の能舞台で続けています。お問い合わせは、直道書店04−7155−1131へ。
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