7月14日(土曜)、京和ガスおおたかの森ショールーム「ジー・モア」で男性を対象にした料理教室が開催され、9人の中高年男性が慣れない手つきで和え物などに挑戦しました。講師は、国際中医薬膳師や料理研究家などとして活躍されている食育インストラクターの堀祐子さん。今回のメニューは、沢煮椀、やきとり4種、ゴーヤの和え物、みょうがご飯など。堀さんは、「初心者の男性が対象で、包丁が初めてという方も多いので、野菜や肉を切るものを多くしてみました。調味料の計量の仕方や包丁やまな板の使い方など基本を学べる工夫をしたつもりです」と語ってくださいました。
沢煮椀は、せんぎりに切った野菜と豚脂など多くの材料を使って作った汁物。昔、多いということを「さわ」といったところからこの名がついたといわれています。今回は夏向けにかぼちゃやニンジン、キクラゲ、さやいんげんなどを千切りにして挑戦しました。さっぱりとした口あたりなので、暑い夏でも食がすすみます。ゴーヤの和え物は、縦に半分に切って、スプーンで中の種やわたを取り、薄くスライスして、水気を切ったらゴマやかつおぶしを加えて混ぜれば出来上がり。食欲減退気味になりがちなこの季節に、ついついお箸がすすむ一品です。
みょうがご飯は、みょうがを洗って粗みじんに切り、酢やすりゴマ、塩を入れて混ぜ、炊き上がったご飯に混ぜるだけ。焼き鳥は、レバやネギ間などをつくりました。お酒の肴にもいいですね。ネギは流山の特産品ですが、夏場は皮が硬いものも多いので外側の皮を1枚剥いてから串にさして焼くとよいそうです。串はグリルで焼いた際にこげないよう塩水に浸してから使います。教室は、手を洗うところから始まります。食中毒の季節ということもあって、石鹸で1分間、指の間や爪の先、手首まで丁寧に洗います。堀さんは「1分と言うと長いですが、料理を始める前の基本ですから、しっかりと洗ってください」と呼び掛けていました。
まな板は、2枚あればよいのですが、家庭では場所をとるから1枚でという方は、食中毒防止のためにも裏・表を魚・肉用と野菜用に分けて使ってほしいと注意していました。包丁を持つのが初めての男性は、力が入ってしまうことも多いのですが、利き腕の方の足を少し開いて、包丁を引いたときに肘が自分の身体にぶつからないようにするなど、立ち位置をきちんとすることも大事なのだそうです。
「かつおぶしを一握りと言うが、手の大きさも人によって違うし、どのくらいか分からない」、「かげんです。いいかげんという言葉があるように、料理は自由ですから、こだわりの味を自分の舌で決めてください」、「鶏肉を酒に浸すのはワインでもよいのか」、「日本料理には日本酒が一番です」などという質疑応答が飛び交い会場は和気藹々。中野久木から参加された山口登さん(65)は、「ご飯を炊いたこともなければ包丁を握ったこともない。まったく初めてだが、不器用な自分でもできるものなのか、自分で申し込んでみた。妻は、料理を覚えて家でもたまには作ってほしいと、きょうの成果を期待しているようです」と語っていらっしゃいました。
団塊の世代がリタイヤし、高齢化も進む中で、余暇や家族関係の見直し、介護生活への備え、メタボリックシンドローム対策などさまざまな理由で男性が料理を学びたいというニーズが高まっているそうです。市でも男女共同参画室や保健センターなどが中心になって男性対象の料理教室を開催しています。京和ガスショールーム「ジー・モア」でも8月4日(土曜)10時30分から男性を対象に、バターライス付きブルマ風カレーとトマトのサラダをつくる教室を計画しています。講師は管理栄養士の吉田禮子さんの予定。会場は、流山おおたかの森駅東口駅前のビル「ライフガーデン流山おおたかの森」の1階。7月6日にオープンしたばかりのショールームです。ほかにも銀行や大学、駅前送迎保育ステーション、コンビニなどが入っています。次回は7月17日(火曜)10時から女性を対象にズッキーニのグリル茄子のタプナード添え、7月20日(金曜)13時から男女対象、ホワイトチョコとブルーベリーのムースと続きます。同ショールームでは、男性向けや親子向けなど7〜8月に13回の料理教室を予定しているそうです。申し込みや問い合わせは、京和ガス本社(江戸川台東1丁目)電話.04-7155-1500へ。
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