東初石の方からアブラゼミの羽化の様子を撮った写真を送っていただきました。7月24日(火曜)23時頃から撮影されたそうです。この季節、樹木につかまった幼虫の抜け殻はよく見かけますが、なかなか脱皮のシーンには遭遇できません。
白っぽい成虫のからだや羽は、少しずつ茶色が濃くなり、幼虫の抜け殻から離れて、自分の足で門のブロックにつかまっていました。本来、樹木の枝や幹につかまって「ジー、ジー」と鳴くアブラゼミも最近では、コンクリート製の電柱で鳴いている姿もよく見かけるなど、環境の変化に対応していますが、羽化もブロック塀とは、少しさびしい気もします。
エメラルドグリーンのみずみずしい姿で、幼虫の背中から脱皮し、25日(水曜)早朝には羽が固まって飛び立ってしまったようで、抜け殻だけがポツンと残っていました。写真を送ってくださったお宅では、いまは成人されたお嬢さんが小学生のときに、夏休みの自由研究として蝉の脱皮を観察して以来の「目撃」だそうです。
蝉は、メスが卵を木に生みつけ、1年後に卵がかえり、幼虫が土の中に、もぐりこんで、その後土の中で6年間、木の根の汁を吸いながら成長。卵から7年目にやっと幼虫が地上にあらわれ、しばらく歩き回った幼虫はやがて木の枝などに足先のつめでつかまり、羽化すると言われています。産卵から羽化まで7年かかると言われている蝉ですが、昭和20年の東京大空襲の年は、蝉が地上に出て羽化できなかったことから、都内では7年に1度の周期で、蝉が少ないと書かれた書物などもあります。
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