7月27日(金曜)〜29日(日曜)の2泊3日、友好都市・岩手県北上市を中心に行われた『宝さがしの旅』に市内の小学校3・4年生39人が参加しました。流山市と北上市は昭和60年代より中学生を中心に交流をしていましたが、新たに、平成17年に災害時応援協定が結ばれました。
今回の『宝さがしの旅』は、小学生同士の『子ども災害援助協定』を結ぶことが大きなねらいのひとつ。7月27日(金曜)朝5時、市役所1階ロビーに集まった子ども達は、井崎市長に見送られて一路、岩手県へ。6時間にもおよぶバス移動でしたが、レクリエーションを通して、お互いに仲良くうち解け合うことができました。
また、車中では、防災についてのビデオ視聴をし、災害援助についてどのようなことができるのか、学習会も行いました。「なぜ遠くの北上市と災害時応援協定を組むのか?」、「自分たちの力で何ができるのか」など子どもたちからも活発な意見が出されました。
昼食はわんこそばです。初めての体験でしたが、小学生でも100杯を食べるなどみんなで楽しく食事をしました。昼食後、NHKの朝の連続ドラマ「どんど晴れ」でおなじみの小岩井農場に移動し、乳搾り体験や、バター作り体験に挑戦したり、また、おいしいソフトクリームを食べました。この頃には子ども達はすっかりと打ちとけていました。1日目の宿泊場所は温泉です。温泉につかり、旅の疲れを癒しました。
2日目、いよいよ北上市の小学生と交流をしました。ふれあい農園での対面式。自己紹介・グループ編成と仲間づくりのレクリエーション。大きな円になって「函館名物イカ踊り」を楽しく踊りました。夕食は飯盒すいさんです。自分たちで食材さがしもしました。食材はグループごとに、農園からほうれんそうやじゃがいも、きゅうり、などカレーライスとサラダの原料を集めました。流山市の子ども達と北上市の子ども達が力を合わせ、野菜とりに夢中になりました。
青年会議所の方が熊に変身しておどろかすという楽しい企画もありましたが、みごとに子ども達に見抜かれてしまいしました。その後、みちのく民俗村に移動し、「鬼剣舞」を見学しました。勇壮で迫力ある舞に子ども達もびっくりしていました。
飯盒すいさんの後、グループに分かれて、災害時応援協定を結ぶために、真剣な話し合いを持ち、グループの意見をまとめ、発表しました。子ども達も話し合いを通じて、意識が高まっていったようでした。この日の宿泊は民俗村の江戸時代から明治時代に建てられたのわらぶき屋根の民家を再現した古家にとまりました。畳や板の間に寝袋を敷き、北上の子ども達と一緒に泊まりました。きっと貴重な経験になったことでしょう。
最終日、北上市の子ども達と共にウォークラリーを行い、流山市や北上市のことをクイズ形式で学習をしました。あっという間の50分間でした。そして、いよいよ子ども災害時応援協定調印式。流山市、北上市の子ども達の代表者と、両市の青年会議所の理事長のさん達が、協定書に調印を行いました。記念樹として岩手県の木である桜の植樹を行いました。
調印の概要は以下の内容です。
(目的)両市の災害時において、お互いの応援を基に、思いやりや助け合いの精神を培う目的とする。
(応援内容)
1. 災害後のお互いの元気を確認する。
2. 災害後の復興期間中には手紙等連絡をとり励ましあう。
3. 両青年会議所も協力し、食料、飲料、及び飲料水及び生活に必要な救援物資の提供をする。
岩手県北上市での『宝捜し』の旅。旅を終えた子ども達の顔は一回り成長したたくましい顔に変わっていたような気がします。子ども達はこの旅で、どんな宝物を見つけてきてくれたのでしょうか。きっと『相手への思いやりの心』、『素直に応援できる心』そして『人に感謝できる心』という人生の宝物を見つけてくれたのではないでしょうか。
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