8月11日(土曜)、博物館で古代の布「アンギン」を織る体験教室が行われ約20組の親子が参加しました。アンギンとはカラムシ、アカソ、ミヤマイラクサなどの植物繊維を細い縄や紐にし、スダレや俵を編むのと同じ技法で作った編み布のこと。この布の起源は古く今から6,000年程前の縄文時代前期にまでさかのぼると言われています。アンギンという変わった名前は「編み衣」(アミギヌ)が音韻の変化によって生じた語とされています。
アンギンの編み方は絡み編みで、スダレや俵の編み方と同じです。木で組んだ編み台にコモヅチという12個の重しに縦糸を結んで垂らし、麻糸の同じ色2本と違う色1本を横糸にして、細い縦糸で結んでつなぎ布状にしていきます。最初、糸を垂らすところや編上げていくときには、分からなくなってしまう小学生も多いのですが、学芸員の資格取得のために夏休みを利用して実習に来ている大学生のお姉さんが丁寧に指導してくれます。
しばらくすると、長時間単純な繰り返し作業を行うのは集中力も必要なためか、大人も子どもも男女も関係なく得て不得手がはっきりしてきます。流山小6年生の小林優香さん(11)は「社会科の見学で博物館に来たことがあり、じっくりやってみたいと思い参加しました。楽しいけれど難しい」と感想を語ってくれました。
南流山小4年生の岡田美草紀さん(9)は「最初は難しいけれど、後半は同じ作業の繰り返しで、編みあがってくると楽しくなる」とお母さんと一緒にコースターをつくっていました。博物館では、毎月1回、子どもを対象に竹細工教室や勾玉づくり教室などを開催していますが、今回のアンギンづくりは小学生には最も難易度が高い教室です。中にはポシェットをつくる器用な小学生もいました。
市教委では、子どものときから郷土史などに関心を持っていただこうと「流山の歴史を学ぼう〜 先人たちが残した文化財を私たちが守っていこう」を8月26日(日曜)、流山おおたかの森S・Cの出張所ロビーで日曜・祝日だけオープンする「日曜情報センター」で開催します。新しい街ができていく中、古くから残る文化財について、みなさんで考えてみませんか。体験イベントとして「ミニチュアはにわを作ろう」や「古墳時代人になってみよう」、「土器をさわってみよう!」などがあります入場無料、申込不要。夏休みの自由研究にいかがですか。お気軽にご参加ください。お問い合わせは市教委・生涯学習課04-7150-6106へ。
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