8月26日(日曜日)、流山おおたかの森出張所ロビーの「日曜情報センター」で、市内最大の前方後円墳・鰭ケ崎三本松古墳の紹介を通じて、流山の歴史に触れるイベント「流山の歴史を学ぼう」が開催され、多くの家族連れで賑わいました。
流山市鰭ヶ崎の三本松古墳は、6世紀後半につくられた市内で最大の前方後円墳ですが、そこには、天明の飢饉のとき古墳を掘って財宝をとりだし飢えをしのごうとした村人を、名主がやめさせ私財を投じて救ったと記された石碑が建っています。江戸時代に古墳を掘ることをいましめたことが記された石碑は全国でも珍しく、文化財を守る先駆者がいたことは流山市の誇りといえましょう。
イベントでは、古墳や石碑を紹介し、江戸時代の人々の考えを学ぶとともに、家族で楽しんでもらおうと粘土でミニチュア埴輪(はにわ)をつくる「埴輪をつくってみよう」や古墳時代の衣装を着てみる「古墳時代人に変身」コーナー、市内で出土した土器に実際にさわってみる「土器にさわってみよう」などのコーナーが設けられました。
夏休み最後の日曜日、ショッピングセンターを訪れた多くの家族連れの皆さんが情報コーナーに立ち寄られました。中には最近おおたかの森駅近くに自宅の購入を決めたというご夫妻もいらして、「終の棲家にする流山の歴史を知りたくて来ました。ずいぶん古い歴史があるのですね」と話しておられました。
子ども達に人気のミニチュア埴輪づくりコーナーでは、かわいらしい犬や馬の埴輪をつくるお子さんのかたわらで、人物埴輪や円筒埴輪にチャレンジするお父さんもおられました。
「土器にさわってみよう」コーナーでは、はじめはおそるおそる土器にさわった皆さんが、表面がざらざらしていることや、いろいろな文様があることを実感し、今の鍋や釜、蒸し器のように用いられていたことの説明を受けていました。「何千年も前の土器の破片が残っていて発掘されるなんてすごいですね、完全なかたちにくっつけるのは大変でしょう」とおしゃっていました。
三本松古墳は台地の上につくられていますが、昭和30年代に土取りがおこなわれ、周辺が急な斜面になってしまいました。これから区画整理が進んでいきますが、「周辺の方々の安全確保をするとともに江戸時代の人が守った貴重な文化財をこれからも守っていきたいものです」と主催した市教育委員会職員は話していました。お問い合わせは生涯学習課04−7150−6106へ。
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