10月3日(水曜日)、全国学校ビオトープ・コンクール2007の現地調査が流山北小学校と東深井小学校で行われました。 (財)日本生態系協会が主催し、文部科学省や環境省、国土交通省、農林水産省、 厚生労働省などが後援しているコンクールです。いのちを学び、心を育てる場として、ますます注目を集める学校ビオトープ。生きものや仲間たちに囲まれ、きらきらと瞳をかがやかせる子どもたちと出会うために始めた全国学校ビオトープ・コンクールは、今回で10周年を迎えます。いじめや自殺が頻発する今、学校ビオトープは、小さな命を学ぶ自然の教材としてだけでなく、子どもたちの心を育てる場となるのではないかと始まったものです。
「こっちはトンボの池、そっちがホタルの池」、この日午後から現地調査のあった東深井小学校では、昨年ビオトープ委員会の児童が池の周りをレンガで囲む作業に汗を流しました。学校の中で自然に親しんでもらおうと平成16年度に2校、17年度は4校、18年度にも4校、そして今年度は新川小や江戸川台小、鰭ヶ崎小、向小金小、長崎小、西深井小、南流山小、北部中、東部中、東深井中、南流山中、西初石中で児童・生徒やPTA、地域の皆さんや教員などが協働してビオトープづくりが進められています。
これによって来年度に向け移転と建設が進められている小山小を除くすべての小・中学校で今年度までにビオトープが整備されます。利便性や快適性のみを追求したまちづくりが進みがちな現代、自然と触れ合うことの楽しさや大切さ、人と交流することのおもしろさ・重要さを思い出させてくれる場としてこの4年間で整備を進めてきました。
ビオトープのBIOは「生きもの」、TOPは「場所」という意味のドイツ語で、地域の野生の生きものたちが生育・生息する空間を意味します。学校ビオトープの取り組みは、環境先進国・ドイツで1970年代後半から盛んに取り組まれるようになりました。自然のしくみや大切さについて体験を通して学ぶことができる環境学習の優れた教材です。さまざまな人が集い、学校ビオトープからまちの自然へと視点が広がることで、人と人、人と自然が共存するまちづくり、人づくりの拠点にもなることが期待されています。コンクールの結果は平成20年2月に国立オリンピック記念青少年総合センターで発表される予定です。
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