10月28日(日曜日)、博物館で子ども教室が行われ20組の親子がどんぐりに穴を開けて音を出す「どんぐり笛づくり」に挑戦しました。博物館の展示場と倉庫をつなぐピロティにブルーシートを敷いて、蚊取り線香を焚いての開催。子どもから大人までだれでも楽しめるどんぐり笛づくりです。
拾ってきたどんぐりの実に穴を開けるだけの単純作業ですが、穴を開けるのが一苦労。博物館では、「研究に研究を重ね」木片に裏からモクネジを打って、モクネジの先が少しだけ表側に顔を出す「特性どんぐり穴開け機」を開発。どんぐりのヘタと呼ばれる平らなお尻の部分にモクネジの先で穴を開け、ヤスリやセンマイドオシを使って中身をくり抜きます。中には、どんぐりが割れてしまったり、針が突き抜けてしまったりする子も。
博物館では、「どんぐり笛を作ることで、自然とふれ合う楽しさを知ってほしい」と企画しました。時間をかけて丁寧に作ったどんぐり笛が「ピュー」と鳴ったときの気分は格別なのかもしれません。今回は、博物館でどんぐりの実を用意しましたが、秋も深まったこの季節、雑木林に行くと、あたり一面どんぐりが落ちています。丸くて大きいどんぐりがクヌギのどんぐり。自宅でもキリや小さなドライバーなどで簡単につくれます。
なるべく大きなどんぐりを選び、底の部分にキリで穴をあけ、さらに小刀で穴を広げ、ドライバーで中身を完全にほじくり出したらどんぐり笛の完成。クヌギの他にマテバシイなどでもうまくできるそうです。子どもたちは、穴の手前に下唇を当てて、軽く「フー」と吹くと「ピュー」と鳴り、大喜び。
駒木から参加された斉藤晃子さんと小山保育園に通う莉子ちゃん(2歳)は、図書館をよく利用していて、併設の博物館の行事を知ったそうです。「家でどんぐりの実をたくさん拾ったものの、人形遊びやコマづくりぐらいしか思いつかなかったのですが、笛づくりはいいですね。こうした催しは初参加ですが、これからも参加したい」と語ってくださいました。
博物館では、親子で体験学習の場の提供などを目的に今回のような子ども教室を開催しています。次回のどんぐり笛づくりは、平成20年2月10日(日曜日)に予定しています。また、博物館の子ども教室として平成20年1月12日(土曜日)には勾玉づくりを計画しています。お問い合わせは博物館04−7159−3434へ。
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