ストリートアート
更新日 平成19年11月26日


マドンナーロがおおたかの森駅に出現 若いアーティストが地面に絵を描く

[画像]製作に取り掛かる水井さん(13.8KB)

 11月22(木曜日)から流山おおたかの森駅自由通路でストリートアートの制作が始まりました。ことし8月、イタリアで開催された「マドンナーロ、マントヴァ大会」で特別賞を受賞した水井友仁さん(26歳)がチョークで描く絵画です。TXと東武野田線を結ぶ流山おおたかの森駅の自由通路をキャンパスに実際に絵を描く経過を間近に見学していただいています。展示は12月25日(火曜日)まで。


[画像]製作するところを見学に(17.7KB)

 中世のイタリアでお祭りの日に地面にその街の守護聖人の絵を描いたのが始まりと伝えられるマドンナーロ。いまも花びらや着色したおがくずなどで、道路に絵を描くお祭りがイタリア、スペイン、中南米などの国でフラワーカーペットと呼ばれ残っています。水井さんは、平成17年にイタリアに留学してマドンナーロに出会い、同国マントヴァ市で年に1度開催されるマドンナーロの世界大会に連続して参加。3度目となった今年8月の大会では、100人を超える参加者の中、特別賞に当たるプレミオ・スペシアーレ賞を獲得した新進気鋭のストリートアーティストです。


[画像]新聞記者も取材に(15.7KB)

 同駅周辺でコンサートやイルミネーション、キャンドルナイトなどさまざまなイベントを手掛けクリスマスを演出しているウィンターファンタジア実行委員会(宮原哲也委員長)が茨城県牛久市にお住まいの水井さんをお招きしました。クリスマスツリーが高さを競い街行く人々がツリーを見上げがちな季節に「足元を見るのも楽しいよ」と実行委員会の若者たちが企画したものです。路上で絵を描くマドンナーロは日本ではなかなか活躍の場がないそうで、水井さんも「普段は自宅の車庫で描いています」と笑います。


[画像]製作途中のライオンの絵(16.8KB)

 初日の22日は風が強く、寒くて「手がかじかんでしまった」そうですが、実行委員の皆さんが自宅から電気ストーブを運んで、描いている横に風が当たらないようダンボールで壁をつくってくれたり、温かいコーヒーを差し入れたり、使い捨てカイロを手渡してくれるなどして応援。どんなに時間をかけて描いても必ず消えてしまうマドンナーロ。クリスマスまで絵が「持つよう」水井さんがときどき補修に来てくださるそうです。当初、11月25日までに描きあげる予定でスタートしましたが、今回の新聞報道などで水井さんを知った人々が見学に詰めかけ、それぞれの質問などに丁寧に答えながらの作業で、制作日程が1日延びて11月26日(月曜日)までとなりました。


[画像]駅利用者が見学に(18.7KB)

 今回、描いた絵は、1・5メートル四方の少女、同じ大きさのサンタクロース、そして実行委員会からのリクエストで初挑戦する3D(立体的見える絵)で3メートル四方のライオンの3作品を完成させる予定です。国内では作品を発表する機会がなかなかないそうですが、今回は12月25日まで同駅前で行われている「ウィンターファンタジア」の実行委員会が制作を依頼。通路を管理する市の許可を得て制作しています。11月24日(土)には、見学していた方から「うちの店先でも描いてほしい」と仕事を依頼される一幕も。水井さんは「国内で自分の作品を見てもらえてうれしい。完成したものより途中の方が面白いので描いているところを見てほしい」と語っています。


[画像]子どもたちも立ち止まって(18.7KB)

 「初めてチョークアートを見て、魅せられました」と言う埼玉県からいらした中島美奈子さん(25)は、「自分が見つめられているようなサンタの目に惹きつけられて、つい立ち止まってしまって動けなくなってしまった」と3時間以上、描画作業を見つめていました。また、「母国のアメリカではよく見たストリートペインティングですが、日本に来てからは初めてちゃんとしたものを見ました」と言うジャッキー・キクチさんとナオミさんは「ビューティフル!ただ、“和”を感じる日本らしい絵もほしかった」と感想を聞かせてくださいました。


[画像]コアラテレビも取材に(17.9KB)

 「朝、電車の乗換えで見たときにはライオンが途中だったけど、帰りは完成していて感動した」と言う我孫子の小野成二郎さん(17)は「これほどの絵を消すのはもったいない。少女の絵を消すのは痛々しくて見たくない。市でコーティングして保存できないですか」と語っていました。また、「心無い人が汚したりしなければいい」と心配される西初石6丁目自治会の小泉勲会長(62)は、「12月15日には市民クリスマスデーとして餅をついて来た人々をおもてなしします。子どものときに過ごした所がふるさとです。こうした行事を通しておもてなしの心を持った子が育つ街にしたい」と語ってくださいました。なお、この模様は11月29日(木曜日)のコアラテレビ「デイリーニュース」で特集される予定です。


[画像]遅くまで製作に取り組む水井さん(17.1KB)

 ウィンターファンタジア実行委員会の皆さんは、12月15日(土曜日)12時から16時までは、流山おおたかの森駅南口都市広場で「市民クリスマスデー」を計画。地元自治会による餅つきやお汁粉の振る舞いがあるほか、長野県・岡谷太鼓まつりの第一回和太鼓打ち比べコンテストで優勝し、文部大臣賞を受賞した「御響(おびき)」の若者たちによる勇壮な和太鼓演奏も予定されています。そして、ウィンターファンタジア2007のエンディングを飾るのは、思い思いの絵やことばを書いたキャンドルで広場を飾る「クリスマスキャンドルナイト&ライブ」。12月22日(土曜日)16時30分からは、子どもたちによるクリスマスアトラクション、オカリナサークルによるオカリナ・歌・トーンチャイムのコラボなど。翌12月23日(日曜日)17時からは、ゴスペルライブ"One For All"。出演はゴスペルグループ「Ya!Voices」を予定されています。



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