電話お願い手帳をご存知ですか。「私は耳や言葉が不自由です。病院に電話をかけてくださいませんか」など数種類のメッセージが書かれた手帳です。耳や言葉が不自由な方々が緊急で家族や警察などと連絡をとりたいときのためにNTTグループから全国で配布しているもので、12月12日(水曜日)、同東葛営業支店の菅谷敏夫支店長から井崎市長に平成20年版の手帳100冊が手渡されました。
この手帳は流山市が発祥の地です。昭和58年2月に当時の流山電報電話局で140部作られ、6月には関東エリアに、12月には全国に広がりました。当時の流山市聴力障害者部会(現・流山市デフ協会)と電話局、市が協働で考案したもので、普及し始めたばかりのファクシミリを使って、耳や言葉が不自由な方がいる世帯と消防署を結ぶなど全国に先駆けた事業を展開してきました。
平成20年版電話お願い手帳には、「緊急(病院へ連絡)」ページに身体の部位を指し示すことができるようイラストが追加されていました。現在では、携帯電話やパソコンのインターネットメール、テレビ電話での手話による会話など通信媒体も飛躍的に進歩し、隔世の感がありますが、流山市で生まれた電話お願い手帳はいまも全国で使われています。この日は、電話お願い手帳のほかにファクス用の「ふれあい速達便」100冊も寄贈されました。
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