千葉県では、県内の各地に残る民話を通して交流を図ろうと、「民話駅伝inちば」と題した民話を語る会を各地域で開催しています。1月27日(日曜日)には南流山福祉会館で、「ながれやまの民話を楽しむ会」が開かれ、約200人が流山に伝わる民話を楽しみました。広報ながれやま1月1日号でも流山の民話を3話ご紹介しましたが、市内ではたくさんの民話が語り継がれています。
この「民話駅伝inちば」は県内を3つのブロックに分け、12の地域で順々にその土地の民話を語る会を開催していこうというものです。北部ブロックではこれまで野田―船橋―柏と開催されてきて、今回流山の順番となりました。この日は流山の地名の由来ともなった「流れてきた山」など、8つの民話が語られました。この「ながれやまの民話を楽しむ会」を運営したのがNPO法人ながれやま栞の皆さんです。
ながれやま栞は図書館ボランティアを行なう市民の会で、図書館の本の整理やカウンター業務のほか、図書館や小学校でのおはなし会も開いています。普段は絵本や童話などの紹介をしている栞の皆さん。民話の語りは初めてということで、この日のために改めて流山の民話を調べ直したそうです。そこで流山という町を再認識することが出来たと話しています。自分達の町に伝わる民話をたくさんの人に楽しんでもらおうと、この日は民話をただ語るだけではなく、紙芝居や絵巻物も取り入れて紹介しました。
もちろんこれらはすべてながれやま栞のみなさんによる手作りです。イベントのPRのために、本番直前の1月20日(日曜日)には、流山おおたかの森S・C3階の市出張所ロビーで日曜・祝日に続けられている「日曜情報センター」で告知イベントを開催するなど集客の努力もしてきました。また、当日も会場には手書きの民話マップを張り出され、流山に初めていらした方にもわかりやすい工夫を凝らし、南流山駅から会場となる福祉会館までは会員が道案内するなど、地道な努力を重ねてきました。そんな温かみあふれる手づくりの民話の集いに、会場を訪れた皆さんも満足そうで、郷土の民話に興味深く聞き入っていました。
また今回のメインの一つとして、流山市立東小学校の4年生による民話劇やペープサート・絵人形による「朝寝坊の観音さま」などの民話の紹介も行なわれました。東小の子ども達は毎日昼休みを使って練習を行なってきたということで、この日の発表でも息のあった元気のいい舞台を披露しました。たくさんの人が会場に集まった今回の「ながれやまの民話を楽しむ会」。訪れた皆さんにとって自分達の住む町に伝わる民話について興味を持つ、よいきっかけになったのではないでしょうか。
千葉県内12市町をまわる「民話駅伝inちば」は、この流山が最後でした。このあとは、北は野田から南は館山まで県内各地の語り手が一堂に集り、千葉に残る民話や昔話を披露する「ちば民話フェスティバル」が3月9日に千葉市の青葉の森公園芸術文化ホールで開かれるということです。入場も無料ですので興味のある方は、足を運んでみていかがでしょうか。
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