在日中国留学生たちが企画した中国伝統民間文化の「書」と「画」を集めた「日中民間文化芸術展・夢〜NPOに向かい」が、2日から流山市生涯学習センターで開催されています。会期は7日までで、朝9時から夜9時まで。入場無料。アクセスはTX流山セントラルパーク駅徒歩3分。主催しているのは松戸市にある流通経済大学社会学部4年生の余松(よ しょう)さん(28)。
さまざまな団体などに相談してみたものの準備期間がなく、実績もなかったため協力を得られず個人での開催となりましたが、国士舘大学3年の賀白彪さんら留学生仲間が手弁当で受付などを手伝ってくれているそうです。余さんは「ギョーザの問題などタイミング的に中国への不信感もありとても残念」と語っていました。中国の芸術文化というと山河の水墨画などをすぐに連想しがちですが、そうした水墨画などと一緒に書道の掛け軸や細かな手作業の切り絵なども展示され、中でも、その歴史は千年とも言われる「麦絵」の美しさが目を惹きました。文字通り麦わらを使ったものです。麦わらの加工しやすい特性と天然の光沢を活かして静物や草木、花、鳥、魚など身の回りの自然をモチーフに描く伝統芸術です。
流山おおたかの森でアルバイトをしながら社会学を学んでいる余さんは、今春卒業のため「デビューがさよなら公演のようになって残念ですが、将来は日中の文化の架け橋になれるようなNPOを設立したい」と夢を語ってくださいました。オープニングとなった2月2日には、同センターで中高年者の定年後の地域デビューなどをテーマに「協働フォーラム」が市によって開催され、多くのNPOが会場に出入りし、井崎市長もプライベートで立ち寄り「中国の文化を楽しめました」と余さんを激励していました。
2月7日の最終日は中国の旧正月に当たることもあって、急な企画で準備も不十分だったと言うことですが、祖国のお母さんの手づくりという赤い大きな布には「日中友好」の大きな書が染め抜かれ、会場を訪れた人々が名前やメッセージなどを書いていました。余さんは、流山市社会福祉協議会のデイ・サービスでのボランティアや松戸市内の知的障害者施設でのボランティアなど地域との交流を続けていて、卒業を前に恩返しのつもりで展示会を開きたいと今回の芸術展開催となったものです。問い合わせは、余松さん090−4431−9822。
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