2月7日(木曜日)、さわやかちば県民プラザで「TX沿線地域における国際学術研究都市づくりシンポジウム」が開催され、400人を超える市民や企業、各関係者らが大学や行政が連携した街づくりを学びました。流山市や柏市、県、都市再生機構の共催で「環境・健康・創造・交流の街」、「国際学術研究都市」の実現に向けて開催したものです。
堂本暁子千葉県知事が「2年半前に同じ顔ぶれで話し合った街づくりが少しずつ花開いています」とあいさつされた後、東京大学の小宮山宏総長の「新しい大学像の創造を目指して」という基調講演が行われました。小宮山総長は、「少子高齢化で、資源が乏しく、人口密度の高い産業先進国である日本は"課題先進国"であり、21世紀地球の未来像として、モデルが成功すれば世界に導入される」と参加者に呼びかけました。
続いて千葉大学の古在豊樹学長は「環境健康宣言都市創造を目指した地域協働」という基調講演の中で、「千葉大学は3年間でCO2の排出量削減率20%を達成します」と発表、そして、東京大学の大西隆教授の「逆都市化時代の都市と大学」という基調講演で、世界の大学ランキングを見ると1位のハーバード大がある街は人口10万都市、2位のケンブリッジ大の所在地は人口12万人、3位のオックスフォード大の街が13万都市と比較的小さな街にあることを例に挙げ、流山・柏地区での産学官連携の可能性などを訴えました。
基調講演の後は、大西教授をコーディネーターに、井崎市長をはじめ本多晃柏市長や堂本知事、古在学長、小宮山総長をパネリストに「大学と街の共生を求めて―街への期待と大学の貢献」と題したパネルディスカッションが行われました。古在学長は「豊かな時間を過ごせる街にしたい」、小宮山総長は「住みたくなる街にしたい」とTX沿線の両市を語りました。本多市長は「都市軸道路の建設などを急ぎたい。一方で自転車道整備などもしたい」と交通整備を中心に語り、井崎市長は「大学の先生方には頭を使うのは柏の葉のキャンパスで、頭や心を癒し休めるのは緑豊かな流山で」と都心から一番近い森の街をアッピールしました。
つくばエクスプレス沿線に位置する流山・柏地域では、東京大学、千葉大学などの大学や東葛テクノプラザ、東大柏ベンチャープラザなど数多くの学術・研究資源が集積しており、その機能を活かして「環境・健康・創造・交流の街」の形成を目指した新しい産業・都市づくりが進められています。今回のシンポジウムなどは、この目標達成に向けて産学官民が連携した様々なアクションプログラムを考える契機にしようと企画されたものです。
そこで、大学関係者や行政関係者の考えを持ち寄り、よりよい方策を創造し、広く理解を得ようと、経済産業省、国土交通省、東京大学、千葉大学、東京理科大学、江戸川大学、中小企業基盤整備機構、(財)千葉県産業振興センター、東葛ビジネス協議会、東葛テクノ会、流山市商工会、柏商工会議所、首都圏新都市鉄道(株)、つくばエクスプレスみらい平・いちさと推進協議会の後援を得て開催されました。
ぐるっと流山に関するお問い合わせは、担当課のページからお問い合わせください。
担当課のページ