3月2日(日曜日)、流山おおたかの森出張所ロビーで日曜情報センター「CAPってなに?」が開催されました。CAP(Child Assault Prevention )は、子どもが暴力から自分を防ぐための教育プログラムで、NPO法人CAPセンタージャパンを中心に全国に150以上のCAPグループが家庭や地域との連携を強め、子どもの人権が尊重される社会づくりを目的に活動しています。会場は、おおたかの森S・C3階にある市出張所のロビーです。出張所が閉庁となる日曜や祝日にそのロビーを活用してさまざまな情報を発信している「日曜情報センター」の47プログラム目として開催されました。
CAPスペシャリストは、子どもたち自身が人権意識をしっかり持ち、 暴力から自分を守るための知識や技能を持つことを願って CAPの普及活動を各地で展開しています。今回の日曜情報センターでのPRはその一環として開催されました。県内では、流山市民を中心にした「CAPなのはな」(高橋一枝代表)をはじめ松戸市の「 CAP今日和(こんにちわ)」など5つの団体があります。今回は、CAPなのはなを立ち上げた平和台の元・教員・伊橋幸生さんが中心になって、子ども向けワークショップを体験しました。伊橋さんは「子どもが話せること、そして、その話を聴ける大人が1人でも多く子どものそばにいることが、子どもへの暴力を防止することになります」とワークショップの必要性を訴えていました。
この日は、流山市内や近隣地域で活動している「CAPなのはな」の皆さんによる子ども向けワークショップが行われました。CAPのプログラムは、1978年に米国オハイオ州コロンバスのレイプ救援センター で初めて開発・実施されました。現在では、世界16カ国に広がり、1998年には各グループのネットワークセンターとして「CAPセンターJAPAN」が設立され、2001年には特定非営利活動法人(NPO法人)となりました。
流山市内でも、小学校としてCAPを保護者向けや児童向けに取り入れているところがあります。また、学校だけではなく、自治会などと連携した「安心・安全まちづくり協議会」をはじめ、「親子で学ぼう!防犯・防災サマーキャンプ」を行った(社)流山青年会議所のように、地域で開催している市民団体も少なくありません。
この日は、「暴力ってどんなこと?」という質問に、参加した子どもたちからは「なぐること」、「言葉」という答えが返ってきました。人の心と身体を傷つけることが暴力。生きるために必要なものには「安心」「自信」「自由」という権利があります。「親は一日中そばにいて守ってくれない、自分の力で自分を守ることが大切」というスタッフの話を真剣に聞いていました。会場では、「いやといえること」「知らない人から声かけられたとき」「知っている人からの怖いおもい」など、ロールプレーにより具体的にわかりやすく説明を受け、実際に大きな声をあげる練習もしました。CAPに関するお問い合わせは、電話/ファクス04−7107−7087CAPなのはなへ。
次回の日曜情報センターは「暮らしの手続き相談」として3月9日(日曜日)13時〜15時30分まで行政書士による遺言、相続、家族の法律に関する相談、金銭貸借等の手続きに関する相談などを行います(相談は要予約:市民相談室04−7158−1616へ)。また、春休みには、親子で参加できる日曜情報センターの企画が続きます。「万華鏡の世界に遊ぶ」は、3月23日(日曜日)11時〜16時。日本を代表する万華鏡作家・中里保子さんの作品展示や販売、「のぞいてみよう!」コーナーなど(万華鏡手づくり体験は11時〜15時30分までで材料費1500円)。さらに、日曜情報センター1周年記念は「木のぬくもりあふれる“ふくろうの森”にいらっしゃい!」が3月30日(日曜日)11時〜15時30分。木工房「啄木鳥」コーナー(ボンドで作る木工作品制作体験、材料代実費)、ふくろう博物館コーナー、紫焔窯コーナーなど。申込不要、入場無料。お問い合わせはマーケティング課04−7150−6308へ。
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