3月29日(土曜日)、西平井二階畑遺跡(にしひらいにかいばたけいせき)の発掘調査現場で説明会が開催されました。当日は、天候にも恵まれ348人の方が参加しました。調査は、西平井・鰭ヶ崎地区の区画整理事業に先立って実施されているもので、昨年の7月から行われています。
今回の発掘調査では、地下式坑(ちかしきこう)と呼ばれる室町時代後半〜戦国時代に作られた遺構(昔の建築の残存物)がたくさん見つかっています。この遺構は、径が約1m、深さ1mほどの円形の出入口と縦3m×横2m、深さが1.5〜3mもある長方形やT字形の地下室から構成されているものです。
これまでの発掘調査で、この地下式坑は市内からも430基見つかっており、日本で最も多く作られていることがわかりました。しかし、ほとんど遺物が出土しないため、何に使われていたかよくわからない、不思議な遺構です。
参加者は、この不思議な遺構を目の当たりにして、当時の人々がどのような思いで大きな地下室をつくっていたのか思いを馳せていました。また当日は、専門家による発掘調査も行われており、なぞの遺構・地下式坑をどのように掘り進めて行くのかを熱心に質問していました。
発掘調査は、4月以降も行われます。また、生涯学習課では博物館の展示室で、「三輪野山貝塚展」を5月25日(日曜日)まで開催しています。みなさん、縄文時代の人々が残した生活の跡をぜひ見にいらしてください。
ぐるっと流山に関するお問い合わせは、担当課のページからお問い合わせください。
担当課のページ