花と緑と音楽の祭典「流山グリーンフェスティバル2008」が5月5日(祝日)、流山おおたかの森駅南口都市広場で行われ約1万4千人の来場者で賑わいました。ゴールデンウイーク(GW)をグリーンウイークにという呼びかけがなされていますが、流山市では3年前から、「都心から一番近い森の街」をアピールしようと、このグリーンフェスティバルを開催しています。ことしも、江戸川大学やガーデニングクラブ「花恋人」、地元西初石6丁目自治会、消防21分団、NPOさとやま、NPO国連支援交流協会流山支部、グリーンチェーン推進ネットワークなどが参加し、同実行委員会(恵良好敏委員長)の主催で行われました。
午前11時にオープンカフェや各ブースがオープンになると、たくさんの方が来場。メインステージで正午にオープニングセレモニーが行われる頃には、会場内の席はほぼ満席となりました。オープニングセレモニーで挨拶に立った井崎市長が、「どちらか遠くからいらっしゃった方は」と問いかけると、「松戸」、「守谷」・・・ついには「東京都三鷹市」や「埼玉県入間市」から来たという方も。セレモニー後、ステージでのトップバッターは「SO‐GEN奏弦」の皆さん。女性9人のグループで、大正琴の新しい可能性を追求しているという彼女たちは、クラシックからポップスまで幅広いジャンルの音楽を独特の音色で響かせました。
会場内の各ブースもたくさんの来場者で賑わっていました。インフィオラータに使われたほとんどの花を生徒たちが大切に育ててくれた県立特別支援学校流山高等学園と、園芸科のある県立流山高等学校のブースは隣りあわせで、ペチュニアやベゴニア、コリウス、マリーゴールドなど、両校合わせて1,300ポットが用意されましたが、オープン前から行列ができるほどの人気で、午後2時にはほぼ完売となりました。流山高校では自家製ジャムも販売され、こちらもあっという間に完売。オリジナルのさくらのジャムやルバーブのジャムが人気でした。現在は、タンポポのジャムの作成に挑戦中とのことです。流山高等学園で販売を担当した2年生の柳沼真希さんは、「一生懸命育てた花を皆さんに買っていただいてうれしかった」と笑顔で語ってくださいました。
ふくろうの森のブースでは、マイ箸づくりに夢中になる方でいっぱいになりました。竹をかんなで削りながら持ちやすいように仕上げます。皆さん、世界に一つしかないマイ箸を、首から提げた竹筒に入れて満足そうでした。お隣の江戸川大学のブースでも、竹を使ったオリジナル風鈴作りが人気でした。子どもたちは、講師となった社会学部の学生たちに教わりながら、細い竹に紐を結んで5・6本の竹を並べてつるします。これから夏を迎え、どんな音色を聞かせてくれるか楽しみです。
災害救助犬のデモンストレーションで人気となっていたのは、NPO法人・日本レスキュー協会のブースです。黒のラブラドールレトリーバーの救助犬「あんず」は、隊員の指示通り足元から離れず歩き、「飛べ」の掛け声がかかると、見事にハードルを飛び越えて、周りの見学者から大きな拍手を贈られていました。災害救助犬とは、地震などの自然災害によって、家屋などの下敷きになった行方不明者を捜索・発見するために特別な訓練を受けた犬です。同協会は、現在6頭の救助犬の訓練に励んでおり、近年ではパキスタン地震や新潟中越沖地震の際に隊員と救助犬を派遣しているそうです。
「何か緑色のものを身につけて」という恵良実行委員長の呼び掛けに、緑のストラップと緑の手帳でこたえてくれたのが、県立小金高校に通う女子高生2人組。4月29日のインフィオラータ作りにも参加してくださった亀田奈央子さんは、6月に行われるNHK放送コンテストへの出場を目指し、高校生の活動を紹介するアナウンス原稿を作成されているそうで、この日は、流山高校と特別支援学校流山高等学園の生徒たちを取材にいらしたそうです。「生徒たちが、どのように花を育てたか」「花を買った方がどう思ったか」などを聞いたそうですが、「取材はなかなか難しいですね。コンテストに出場できるよう頑張ります」と語ってくださいました。
ステージでは、終日、軽快な音楽が演奏され会場を盛り上げました。流山ではおなじみのチャンプラーズは陽気な沖縄民謡ポップスを、今夏全国ロードショー予定の「ロックンロールダイエット」に出演する18歳のシンガーNANAMIは、抜群の歌唱力でポップロックを披露しました。ステージの最後は、駅コンでも人気だった神村英男さんとアーバンクローバーが、スペシャルゲストに水城ディサロさんを迎えてスタンダードジャズでことしのグリーンフェスティバルを閉めくくりました。
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