5月9日、流山おおたかの森駅前の広場で爆弾テロ事件を想定した初の「爆発物処理等合同訓練」が行われました。7月の北海道洞爺湖サミットを前に、公共機関などを狙った爆弾テロが懸念されることから、流山警察署や機動隊、鉄警隊、TXを運営する首都圏新都市鉄道、東武鉄道、市や市消防本部など関係9団体92人が参加して行われたものです。
駅前に仕掛けられた2つの爆弾のうち1つが爆発。3人が負傷し、うち1人が重傷を負ったと想定、訓練が実施されました。負傷した3人は、速やかに救急隊に救助・搬送されました。この間、救急隊の周りを県警爆発物等処理班が盾を持って防御。緊迫したムードが漂いました。
その後、爆発していないもう1つの爆弾の処理が行われました。防爆スーツに身を包んだ、まるで宇宙飛行士のような爆発物等処理班の隊員が、マジックハンドを使って慎重かつ迅速に爆弾を処理。周囲は固唾を呑んで見守りました。今回の訓練を通して、不審物発見時の情報伝達や初動措置、周囲の立ち入り規制などが確認されました。
訓練に当たり流山警察署の唐鎌署長は、2005年のイギリスでのサミット開催時に、会場から500キロも離れた首都・ロンドンで地下鉄やバスを対象とした同時爆弾テロが発生し56人もの尊い人命が奪われたことを挙げ、「こうした事件を対岸の火事としないよう、決して他人事ではないという認識と危機感を持ち、現場での対応能力の向上に努めてほしい」と話していらっしゃいました。
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