5月19日月曜日、文化会館ホールで、「携帯電話やインターネットに潜む危険から子どもを守るために」と題した講演会が行われ、約400人がネット犯罪などから家族や自分自身を守るためのノウハウや心構えなどを学びました。開演に先立って主催者としてあいさつした鈴木教育長は、「教員の研修や学校単位の講座などを開いていますが、学校だけでも、家庭だけでも日々進化しているネット犯罪から子どもたちを守りにくくなっています。地域全体で考えていきましょう」と呼び掛けました。
携帯電話による書き込みが人を傷つけ、自殺に追い込みかねない裏サイト。「ウザイ」、「キモイ」、ネット上の掲示板などには驚くような書き込みも少なくありません。出会い系サイトや自殺サイトなどで知り合って犯罪に巻き込まれる事件も後を絶ちません。携帯電話やパソコンのネット機能は、生活を便利にしますが、一方で有害情報の氾濫など「負の側面」を見逃すことはできないことから公民館の家庭教育講座のひとつとして企画されたものです。会場には、PTAや民生児童委員、保護司、青少年指導員、青少年相談員などの関係者をはじめ、「新聞を見て千葉市から来ました」という方など市内外から多くの皆さんが詰め掛けました。
子どもたちを狙うネット犯罪や中傷書き込みをはじめ、オークション詐欺、不正アクセス、迷惑メール、児童ポルノやアダルトサイトなどの有害情報などを、千葉県警察本部サイバー犯罪対策室の情報セキュリティ・アドバイザー佐藤孝さんが、実際に子どもたちがアクセスしているサイトや書き込みなどをスクリーンで見せながら実態を紹介しました。うっかりメールアドレスを登録すると、勝手に転売される場合があることや、個人の画像などをホームページなどネット上に一度掲載すると回収が不可能なことなど、危険な具体例をあげながら分かりやすく解説。小学生でさえ出会い系サイトから犯罪に巻き込まれている現状を紹介しながらその便利さの裏にある危険性も忘れないでほしいと訴えました。
講師の佐藤さんは、携帯電話を「買い与える」のではなく「貸し与える」べきであり、契約できるのは保護者など大人なのだから、与えないというのではなく、パスワードを親子で決めたり、フェルタリングサービスを受けたりという家族間の取り決めを書面にして、子どもにサインをさせるなど自己防衛策を図ることが大切であると呼び掛けました。この講演会の模様は当日のNHKニュースや地元のコアラテレビなどでも放送されました。
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