流山市で、いま最も有名な「ナカムラ・ヨウスケ・クン」。ヨウスケ・クンは、名都借の中村昌生さん宅で飼われていたオウムの一種ヨウムで、今月6日に迷子になってしまったが、自分で名前や住所をしゃべったため19日に無事飼い主のもとに帰ったのを、NHKや民放各社が取材し21日から22日にかけて、その様子が放送されました。新聞でも各紙が取り上げ、全国版でも紹介されました。事件や事故の痛ましい話題が多い中、ほのぼのとした明るい話題として、多くの報道機関で取り上げられました。
中村さんによると、ヨウスケ・クンは6日の昼ごろに自宅の庭で家族とともに日光浴を楽しんでいたところ、急な物音に驚いて飛び立ってしまったそうです。家族総出で、近くの森などを探したが見つからず途方にくれていたところ、流山警察署から19日に連絡があり無事家族の元に戻ったとのことです。同署によると、6日の夕方に中村さん宅から数百メートル離れた民家の住民から、自宅に鳥が迷い込んだとの通報を受け、署員がフェンスに止まっていたヨウムを捕獲し、市内のこんどう動物病院に預け、保護されていたそうです。
こんどう動物病院に預けられた当初は口をつぐんでいたが、緊張がほぐれたのか5日ほど経ってから次第にしゃべりだし、ついには「ナカムラ ヨウスケ クン」、「ナガレヤマシ ナズカリ・・・」と自分の名前と住所を正確に声に出したそうです。同院から連絡を受けた流山警察署は、名前と住所から中村さんに確認の電話をし、中村さん宅のヨウスケ・クンであると判明、今回の美談となったものです。奥様の恵美さんは、「もし迷子になっても住所を話せればと教えていましたが、正直、本当にこのようになるとは思ってもみませんでした。ほっとしています」と目を細めていらっしゃいました。
中村さんが、ヨウムを買われたのは5年前。しゃべる鳥を飼いたいということで、九官鳥にするか迷われたそうですが、愛嬌がありよく話すということでヨウムにしたそうです。名前はご主人が、明るく輝ける鳥になって欲しいと「耀亮(ヨウスケ)」と名付けたとのこと。ことばや歌は家族みんなで教えているそうですが、特に一人娘の優花さん(東小5年)の教える言葉をよく覚え、まねをするというヨウスケ・クン。
ヨウスケ・クンの得意な歌は、「ぽっぽっぽ はとぽっぽ・・・」、「しあわせなら手をたたこう・・・」、「母さん お肩をたたきましょう・・・」など。言葉も家族のまねをしていろいろしゃべるそうですが、最近は奥様の恵美さんが夕食のしたくをされていると「ごはんよ〜」とご主人と優花さんを呼ぶそうです。中村家ではヨウスケ・クンは、ペットではなく家族の一員です。なお、CNNの東京支局でも23日にヨウスケ・クンを取材されるそうで、世界でもニュース配信されるかもしれません。
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