5月24日、少し汗ばむ陽気の中、利根運河でウオーキング大会が行われ約350人が新緑の眩しい運河堤を歩きました。利根運河ウオーク実行委員会(植手松太郎委員長)が、流山市・柏市・野田市の後援や国土交通省江戸川河川事務所などの協力を得て開催したもので、ことしで9回目。
運河水辺公園に集ったウオーキング愛好者らは、準備体操の後、利根川方面に向かい右岸を歩き始めました。コースは、いったん堤を離れ東深井古墳の森公園を散策しまた堤へ、そして国道16号線をくぐり柏市立柏高校の先の運河水門で対岸に渡り江戸川方面へ、帰路では東京理科大学理窓公園をとおり運河水辺公園まで戻る往復約10キロです。
この大会には、市内、近隣はもとより東京都内や埼玉県、茨城県からも多く参加されていました。都内からは世田谷区や足立区、三鷹市、西東京市などから約40人。茨城県からは、つくばエクスプレスを利用されて、つくば市やつくば未来市、守谷市からの参加者が多かったようです。遠く群馬県の館林市から参加したという方も。また、市内からの参加者も約50人を超え例年に比べ多く、市民にもウオーキングが広まっているようです。
受付では、ゴミ袋と軍手が参加者に配布され、主催者側からウオーキングしながらゴミ拾いもと呼び掛けられました。植手委員長は、「初めての試みですが、河川愛護と環境美化の意識の高揚につながれば」とおっしゃっていました。ゴミ袋を片手に、目についたゴミを拾いながら歩く参加者の姿があちこちで見られました。
コースとなった利根運河はまさしく自然の宝庫で、野草や野花が堤を飾り、小鳥たちのさえずりも聞かれ参加者を楽しませました。歩いてはカシャ歩いてはカシャと野草などをカメラに収めながらウオーキングされていたのは柏市から参加された藤岡悦子さん。ブログが趣味で野草などについて書かれているそうで、「珍しい草花があると写真に撮ってブログに載せるんです。利根運河はたくさんの種類の野草があって楽しい」とおっしゃっていました。ご主人の貞夫さんは、利根運河の生態系を守る会が作製した「利根運河の花ごよみ」を持っていらして、草花の名前を確認しながら歩かれていました。
埼玉県上尾市から参加されたという上滝登さん(66歳)は、昨年に引き続き2回目の参加だそうで、退職後に健康のためとウオーキングを始めて2年半になるとのことです。「ここは歩くのに景色が良くていいですね」と利根運河をお気に入りの様子でした。年配の参加者が多い中、柏市から小学6年生の息子さん克哉君と親子で参加されていた近藤直美さんは、ミニコミ紙を見て参加されたそうです。「以前、南流山に住んでいましたが利根運河を歩いた事はありませんでした。とても良く整備されていますね」と語ってくださいました。
今回、受付をされていた東京都ウオーキング協会の森本義枝さんと吉田幸江さんは、利根運河を絶賛。「関東各地でウオーキング大会を開きますが、都心から近くこんなに緑が多くて川があるところは珍しい。歩くのに水を見ながら歩くのがとても良いんです」と語ってくださいました。利根運河は、柏市舟戸から流山市深井新田を結ぶ全長約8・5キロメートル。利根川と江戸川を結ぶ交通の要としての役割は終わりましたが、今では市民の憩いの場として親しまれています。なお、この日の様子は千葉テレビにも取材され、26日の朝のニュースで紹介されました。
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