6月12日木曜日、文化会館で保育ボランティア養成講座が行われ、40人の市民が保育について学びました。この日は、市保健センターから2人の保健士を講師に迎え「幼児検診の様子や着せ替えのポイント」などを聞きました。今後は「風の子サークル」代表の河上るみ子さんによる実習をはじめ、川村学園女子大学教授の斎藤哲瑯さん、産業カウンセラーの水間眞弓さん、そして保育ボランティア「ひだまり」の皆さんらのお話をうかがいます。
保育ボランティアひだまり(松坂光子代表)は、平成13年のボランティア国際年に公民館が主催した「保育ボランティア養成講座」に参加した受講者が中心になって結成されました。当時、公民館運営審議会から公民館をサロンにしようという趣旨の答申が出され、とかくサークルなどの団体利用が中心になりがちな公民館を、ひとりでもぶらり立ち寄れる公民館にしようと運営方針が示されました。特に、子育て支援については、「そこに行けばだれかいる」という場所をつくろうと、平成14年度から、養成講座の修了生が待機する場を企画しました。
公民館では、当時、公共施設の分煙化や禁煙化の波に乗って、それまで喫煙コーナーだった廊下の一角をパーテーションで仕切り、保育室の「ひだまりルーム」としました。財政難からおもちゃなどは、「家に眠っているおもちゃや絵本をください」という手づくりポスターを公民館に貼って呼び掛けたところ、おもちゃや絵本、ベビーベッドなどが寄せられ、予算ゼロで立派な保育室が完成。以来、火曜日は「そこに行けばだれかいる」というサロンを、また、金曜日には、ペットボトルや牛乳パックを使っての簡単な工作やクリスマスや七夕などの季節行事などを楽しむイベントを通して交流を図るサロンをそれぞれ開催しています。
さらに年に2回程度、中央公民館に併設のホールを使って、「子育てサロンコンサート」も企画運営して好評を得ています。このコンサートは、育児中は生の演奏を楽しむのをあきらめがちな家族を対象に、乳幼児が泣いても歌っても踊っても客席も奏者もお互いに気にしない約束のコンサートです。こうした事業は、核家族化が進む住宅都市の流山で子育ての孤立を防ぐために、育児中の保護者の「居場所づくり」をしようと企画されているものです。「公園デビュー」という言葉に象徴されるように、見知らぬ土地での子育ては不安なもの。そこで、公民館の事業を通して、育児の不安や疑問を語り合い、同じ境遇の方々と交流を図り、いわゆる「ママ友」を見つける場にしていただこうと続けられているものです。
今回の保育ボランティア養成講座は、こうして活動を始めて、7年目を迎えた「保育ボランティアひだまり」のメンバー補強や活動の活性化なども視野に企画されました。公民館が主催するパソコン講座や日本語講座など講座・研修会などに育児中の方が受講されている間の保育などでも活躍されている保育ボランティア。今回、受講されていらっしゃる方々が修了してからさまざまな場で新たに保育ボランティアとして活躍されることが期待されています。
ぐるっと流山に関するお問い合わせは、担当課のページからお問い合わせください。
担当課のページ