猛暑の中、美田自治会(松島英雄会長:580世帯)では、会員宅に設けられたグリーンカーテンが真夏の暑い日差しを吸収し、室内温度を下げる効果を発揮しています。グリーンカーテンは、ツル性の植物を日光の当たりの良い建物の壁面に、ネットなどの支持材を使って栽培し、植物の力により建物内の温度上昇を抑えるもの。夏を涼しく過ごせるほか、緑や花、野菜などを楽しむこともできます。
美田自治会では、流山市がグリーンチェ―ン戦略に力を入れていることから、自治会でも環境活動の一環として協力しようとスタートしました。回覧板などの呼びかけにより50世帯余りが参加し、5月初旬から西洋朝顔やニガウリ、フウセンカズラの苗を自宅の花壇やプランターに移植し夏に向けて準備を進めてきました。現在、自治会内のあちらこちらで、手のひらほどのツル性植物の葉が茂り、西洋朝顔を植えたお宅には、紫色の花が咲き涼を演出しています。
既に4年前からグリーンカーテンを取り入れている岩谷さんは、「南西方向に窓があるので、日陰が作れてとてもありがたい。以前に比べ室温は下がっていると思いますよ。種も自宅のものを使っています」と、グリーンカーテンについて語ってくださいました。また、会長の松島さんは、「自治会としての取り組みは、市内では美田だけだと思います。生育にばらつきはありますが緑が増えることは街にとって、すばらしいことです。来年は参加を100世帯に増やし、市内で一番環境に配慮した自治会といわれるようにしたいですね」と話していました。
グリーンカーテンは、植物の葉により日陰を作るほか、たくさんの葉から水分が蒸散することでも気温上昇を防ぎます。また、光合成により温暖化の原因となる二酸化炭素を吸収し酸素を放出します。このため、家庭などで取り組むことによってエアコンの使用時間が減るなどの省エネルギーにつながり、都市の気温が郊外に比べて高くなるヒートアイランド現象への対策や、地球温暖化の防止にも役立ちます。
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