夏休みの思い出に地域を知ろうと、8月19日火曜日、公民館主催の夏休み子ども体験講座が行われ、20人の小学生が江戸川沿いの市街地などを探訪しました。ガイドをしてくださったのは、流山市史跡ガイドの会(青柳孝司会長・6人)の皆さん。2年前に公民館の史跡ガイド養成講座の受講生有志が自主的な研鑽を積んで組織したボランティア団体です。青柳会長は、「こうした機会が郷土の歴史や自然に関心や誇りを持っていただくきっかけになれば」と語ってくださいました。
小学4・5年生と6年生の2グループに分かれて文化会館を出発した子どもたちは、博物館・図書館前にある葛飾県・印旛県の県庁の碑を見学。天領・旗本領が3府41県に分割され、明治2年1月23日に現在の千葉県庁(明治6年6月15日移設)の前身である葛飾県庁、次に印旛県庁が置かれたことは意外と知られていません。子どもたちは、博物館で9月15日まで開催中の企画展「懐かしの流山2.〜風景の今昔」も見学しました。
地元の方々が「こがわ」と呼び親しむ「今上落し」は、江戸時代につくられた小さいけれど一級河川です。新川屋さんの立派な「見世蔵」は明治23年建築。平成16年に「歴史的景観に寄与している」と、国登録有形文化財の市内第一号として登録されました。正保元年(1644)からの歴史を持つ浅間神社の「富士塚」は、新選組包囲の際に官軍本営になりました。子どもたちは、流山市史跡ガイドの会の案内で閻魔堂横丁、陸軍糧秣廠跡石碑などを興味深そうに訪ね歩き、地名由来の伝説が残る赤城神社では「そんなの信じられない」、「ぼくは信じる」と大騒ぎになりました。
黄色い旗を先頭に子どもたちは、千葉大学教育学部発祥の地の「印旛官員共立学舎」跡はある常与寺を見学。明治5年8月に学制が布かれ寺子屋を廃止、翌9月には「印旛官員共立学舎」と付属の流山小学校を開設。千葉県第一号の小学校・流山小は男子53人、女子41人でスタートしました。流山市史跡ガイドの会の皆さんは、今秋予定されている流山小学校の同窓会でも平均年齢64歳の元クラスメイトを対象に史跡ガイドを依頼されているそうです。史跡ガイドボランティアさんの熱心な案内に、子どもたちはメモを取ったり、写真を撮ったりしながら、新選組陣屋跡や一茶双樹記念館などを見学し、夏休みの一日、地元・流山を再発見したようです。
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