8月30日土曜日から文化会館で、心理学講座「子どもの心を理解する」が始まりました。ことし6月、社会教育法が改正され、家庭教育が市教委の事業として明確に位置付けられたことを受け、子育て支援事業の一環として企画したものです。これまでも家庭教育事業は、食育や性教育、ネット犯罪への対策などさまざまな切り口から実施してきましたが、今回は、心理学という視点から子どもの各ライフステージにおける心の課題を理解し、問題行動について考え、これからの子育ての参考にしていただこうと開催したものです。
初回となったこの日は、「乳幼児期・児童期のこころと発達課題〜三つ子の魂百まで」と題し、第一次反抗期や性のめざめなどについて江戸川大学の木村文香さんを講師にお招きして開催しました。木村さんは、市内の江戸川大学の講師で、専門は臨床心理学、社会心理学。横浜国立大学教育学部卒、お茶の水女子大学大学院人間文化研究科博士前期課程修了。同大学大学院人間文化研究科博士後期課程単位取得退学。修士(人文科学)。臨床心理士。専門社会調査士。精神分析的心理療法をはじめとする心理治療技法を学んでいらした方です。
最近は主に、環境が移行する際の学校適応の変化プロセスを、自治体と連携して検討していますが、この日の講座でも、テレビの見方が及ぼすさまざまな影響やテレビゲームやインターネット等のニューメディアの登場により、青少年のコミュニケーションの変容した面、変容していない面に着目したニューメディアとの効果的な付き合い方などにも言及されました。
この日は、具体的な質問が相次ぎ時間を延長。木村さんが、児童相談所や精神保健福祉センターなどの公共相談機関で、不登校、ひきこもり、発達障害等、乳児期〜青年期の問題に関する臨床活動の経験を持っていらっしゃったこともあり、講座終了後も「うちの子のことですが…」と個別の相談も続きました。次回、9月6日土曜日は同じく木村さんを講師に「思春期と青年期のこころと発達課題 〜アイデンティティ(自我と自己の発達)」と題し、ニート、フリーター、ひきこもりなどについてについてお話をうかがいます。
また、9月13日土曜日には「子どもと家族との問題」と題し、ゲームや携帯電話、いじめと自殺などについて江戸川大学教授の福井嗣泰さんにお話をうかがいます。さらに9月20日土曜日にも同じく福井さんを講師に「反社会的問題行動について」と題し、虐待と非行についてお話をうかがいます。最終回となる10月4日土曜日には、元生涯学習専門員で校長でもあった田頭美代子さんを講師に「学校現場から見た子どもたち」と題し、未来を担う子どもたちのために親や地域の人々へのメッセージなどをうかがう予定です。お問い合わせは文化会館04−7158−3462へ。
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