9月7日日曜日、日曜情報センター(おおたかの森S・C3階市役所出張所ロビー)で、社会的養護の当事者参加民間グループ「こもれび」の初交流会がオープンで開催されました。児童養護施設で暮らした当事者の話を聴いてほしいと開催されたものです。
「こもれび」を立ち上げたのは流山市内にお住まいの主婦・佐野優さんと友人の石塚美枝子さん。中学1年生のときから3年間、木更津市内の児童養護施設「野の花の家」で弟さん(当時、小学校5年生)と暮らした経験がある佐野さんは、「施設のことをたくさんの人に理解していただき、当事者が社会で特別視されたり、孤立したりしないための居場所にしたい」と「こもれび」を立ち上げられました。
この日は、なぜ児童養護施設に入ることになったかなど施設に入所するまでの生い立ちや、入所してからの話、そして退所してから感じた社会の目や誤解などについて話されました。17歳で結婚し18歳でお子さんを産んだ佐野さんは、母親になって分かった親の気持ち、「子どもの力ってすごい」と感じたこと、そして夫の支えに感謝しつつ、今が幸せだから何かしたいと思ったそうです。
座談会の時間には、会場の人たちとの意見交換も。虐待されて育った子は自分の子にも虐待するといわれているが、それははっきり違うと言いたいし、そんな風に見ないで欲しいとも訴えていました。施設を退所したあとは、住み込みで働いたが「ひとりぼっち」と感じたこと、施設出身というと引く人がいるのは何故だろと考え、どれだけ施設のことをみんなは知っているのかと疑問に思ったそうです。他県で開催された施設出身者の集まりに参加したときに居心地のよさを感じたことから、同じ思いを共有できる場をつくりたいと思った時、施設を知らなかった友人の石塚さんが、自分も勉強したいと一緒に立ち上げに協力してくれたとのことです。
養護施設について一般の方々がどの程度理解されているのか、文化会館や各公民館にアンケート箱を設置してもらったり、市内のお店に協力してもらったりして158件のアンケートを集められたそうです。今後は、施設や当事者の思いを知ってもらうための講演会の開催や当事者の集える場を設け、さらには、通信なども出していきたいと熱く語っていらっしゃいました。この日会場には、読売新聞社、毎日新聞社、東葛まいにちの記者の方々や“こもれび”を応援しようと多数の方々が参加され、皆さん、熱心に佐野さんの話に聞き入っていました。なお、これからの活動についてはこもれびのブログで紹介していくそうです。なお、Eメールでのお問い合わせはKomorebi080604@yahoo.co.jpまで。
次週の日曜情報センターは、9月14日日曜日、 千葉県行政書士会東葛支部の皆さんによる「行政書士暮らしの手続き相談」です。ご相談は予約制で市民相談室04−7158−1616へ。また、翌15日(祝日)は「カントリーダンスで健康な日々を!」が予定されています。お問い合わせは、マーケティング課04−7150−6308へ。入場無料です。
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