9月21日（日曜日）、東深井の森の図書館で「利根運河まつり」が開催されました。私たちにとって最も身近な全国的土木遺産の利根運河。その歴史や魅力を多くの方々に知ってもらおうと、流山歴史文化研究会（渡邊義正会長）の皆さんが毎年開催しているもので、今年で3回目となります。当日は雨天の中、88名という多くの皆さんが参加し利根運河の魅力を再発見しました。

　今回は、直木賞作家の井出孫六さんを講師に招き、「柳田国男と第二の故郷・利根川」と題した講演会が開かれました。講師の井出孫六さんは、1931年長野県で生まれ、東京大学仏文科を卒業後、中央公論社に勤務し、1975年、『アトラス伝説』で第72回直木賞を、また1986年には『終わりなき旅』で、第13回大佛次郎賞を受賞しています。

　講演では、赤松宗旦『利根川図志』の柳田国男の解題を引用しながら、利根川を遡上する鮭の話や、柳田が農業政策に精通した農商務省の役人であり、それが柳田民俗学のバックボーンとなっていることなどが紹介され、興味深い講演内容に参加者は真剣に聞き入っていました。なお、流山歴史文化研究会では市との共催で、「第4回小林一茶まつり」を10月25日（土曜日）に開催します。当日は、子ども俳句大会と講演会が行われます。ぜひ、ご参加を。問い合わせは、博物館（04−7159−3434）まで。

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