子どもたちを取り巻く環境が大きく変わりつつある今、家庭教育の大切さを改めて見直そうという家庭教育講座「今どきの子ども達は・・・というけれど〜平成の子育て事情〜」が11月7日金曜日、文化会館で開催されました。あいにくの雨模様でしたが、250人の方々が子育てについて学びました。参加者のうち約180人の方々からアンケートが回収され、そのほとんどに「もっと聞きたい」、「ためになった」などの声が寄せられるなど関心の高さがうかがえました。
家庭教育講座は公募で選ばれた5人の生涯学習専門委員が中央、北部、東部、初石、南流山センターの各公民館を中心に市内の各小中学校PTAと協力し、地域の実情や時代の求めに応じた課題などを取りあげ、各地で開催しています。ことし6月に社会教育法の一部が改正され、家庭教育支援について公民館等の取り組みの必要性がより求められるようになったことを受け、今年度からは講座の企画段階からPTAの皆さんにも参加していただき、会場も学校の体育館や家庭科室などを使って保護者の皆さんが参加しやすい、より地域に密着した講座としてきました。
今回は、各公民館がその周辺の小・中学校PTAと行っている講座ではなく、5公民館、23小・中学校PTAが合同で行う講演会で講師は臨床心理士で千葉県家庭教育カウンセラーの有馬和子さんをお招きしました。有馬さんは県の子どもに関するいくつもの機関で要職を務める傍ら学校カウンセラーとして数多くの相談業務も行っていらっしゃいます。その有馬さんが現場から見た「平成の子育て事情」を講演されました。
有馬さんは、平成の20年間は最も変化の激しい時代と分析。「今の教育現場はすべて平成生まれの子どもたちです。親世代から見ると常識、非常識の考え方が全く違ってきています。例えば、かつて太陽は赤ちゃんにとって恵みでしたが今は紫外線を出す敵です。今どきの子どもが理解できないと良く聞きますが、変わったのは子どもではなく周りの環境や大人が変わったのです」と解説しました。「わが子のよいところを3つ挙げてください」とカードに書いたほめ言葉を読み上げるゲームを通して、「人間関係は親子に限らず良いところを探してほめた方が楽しいですよね」と客席に降りて参加者にマイクを向ける一幕も。子育てに悩んでいる保護者の皆さんには大きなエールとなったようです。
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