12月4から10日までの1週間は、人権尊重思想の普及高揚を図る人権週間です。期間中の12月7日、流山おおたかの森TOHOシネマズを会場に「講演と映画のつどい」(松戸人権啓発活動地域ネットワーク・流山市共催)が行われました。映画は、死刑囚と刑務官の苦悩を描いた映画「休暇」を上映。同映画の門井肇監督を招いてお話を伺った上で、映画を鑑賞しました。
吉村昭さんの同名の原作を映画化した「休暇」は、「他人の命を奪うことで得られる幸せは、本当の幸福と言えるのか」という重厚なテーマを、人間の尊厳や家族の絆という視点から訴える作品です。テーマの重さからスポンサーに敬遠されたこともあり、少ない予算の中、2週間という短い撮影期間ですが、登場人物のこころの動きを丁寧に描いています。上映後には、参加者からも口々に賞賛の声が聞かれました。
門井監督は講演で「人の死と向かい合う重いテーマを35歳の自分が扱うことができるのかという葛藤があり1か月は悩んだ。処刑の場面の死刑囚と刑務官のやりとりの場面の撮影では、自分も胃が痛くなるようなシナリオに負けない緊迫したシーンが撮れたと思う。人権という視点で見るもよし、物語として見るもよし、見てくださった方々が自由に感じてくれれば嬉しい」と話してくださいました。
また、この日おおたかの森S・C3階のK・WESTでは、松戸人権啓発活動地域ネットワーク流山部会(秋月孝夫部会長)の皆さんなどが、人権週間の啓発活動を行いました。人権イメージキャラクターの「人KENまもる君」と柏レイソルの「レイ君」も登場。委員の皆さんと一緒に啓発物資を配ると、お子さん連れや中学生が集まり写真を撮るなど大人気。
同部会では、人権週間と12月10日から16日までの北朝鮮人権侵害問題啓発週間に合わせ、市役所ロビーに設置した白いクリスマスツリーにブルーリボンを結び、拉致問題の早期解決と被害者の無事救出を祈る募金活動を行うなど精力的な活動を行っています。市役所へのツリーの設置は12月25日まで。皆さんのご協力をお願いします。
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