地元の郷土芸能のすばらしさを知っていただこうと、1月31日、南流山センターで「親子で伝統芸能を体験しよう」が初めて開催されました。参加した親子連れ約20人は締め太鼓の演奏や、ひょっとこの面を付けた踊りを親子で楽しく体験しました。小学生とその保護者を対象に、流山のお祭りでお囃子や神楽を伝承している赤城保存会(加藤和夫会長・12人)を講師に締め太鼓や仁羽踊りなどを学ぶ公民館講座です。
1月20日、鰭ヶ崎雷神社で市指定無形民俗文化財の「おびしゃ」が行われました。この日を、太鼓の初打ちと決めて、毎年、お神楽やお囃子、獅子舞などを披露している赤城保存会。その保存会のメンバーが、地域に伝わる笛や太鼓の音色を子どもたちに伝承したいと、公民館との協働で企画したものです。当日は、ひょっとこ踊りの曲「仁羽」(にんば)の太鼓のたたき方や、面をつけての踊り方を学びました。
公民館では、今回のような郷土に伝わる芸能の体験講座をはじめ、親子科学体験教室、親子野菜づくり体験講座、親子炭焼き体験講座などさまざまな親子体験講座を開催しています。これは、学校週休2日制の導入を受け、土曜日に家族で共通の体験を通して会話やふれあいを深めていただこうと続けているものです。
赤城保存会では、「将来は、地元の小学校とも連携して流山っ子の祭囃子が響く街にしたい」と意欲を語ってくださいました。赤城神社の祭礼や雷神社のおびしゃ行事をはじめ市内の各種祭礼やイベントで獅子舞やお神楽、お囃子などを披露し続けている赤城保存会は、地元の皆さんが中心になって笛や太鼓、鉦などを分担し、今夏には、一茶双樹記念館で行われた夕涼み会で、お囃子体験を行い、子どもたちに好評を得ました。
元々、赤城保存会のお囃子は、雷神社の氏子の皆さんによって伝えられてきたもの。氏子さんによる伝承者の逝去などから赤城保存会が、その音色を守ってきた経緯があるそうです。今回の試みは、公民館講座として、2回という短期間の体験ですが、赤城保存会の皆さんは、「子どもたちの反応を見ながら、鰭ヶ崎小学校の体育館などを借りて、地域の子どもたちに継続的に教えることによって、赤城保存会を育ててくださった雷神社を祀る鰭ヶ崎地域に恩返しをしたい」とおっしゃっています。
締め太鼓の練習では、最初に床に置いた正方形のスポンジをばちでたたきました。参加者が共通のリズムを取れるようになってからは、本物の太鼓に向き合います。「すっとん、すっとん、すっとこ、すっとこ」と講師が言うリズムに合わせて、室内に大きな太鼓の音が響きました。当日は、千葉日報やコアラテレビ、地域新聞の記者の皆さんが取材してくださいました。
この日の模様は、2月2日(月曜日)に地元ケーブルテレビのJCNコアラ「デイリーニュース」で放送される予定です。鰭ヶ崎地域で、近い将来、子どもたちが奏でる祭囃子が響くことも期待されます。なお、2月7日(土曜日)13時からは、南流山センターで、仁羽踊りを中心にお神楽などを学びます。受講は無料です。ぜひ、ご参加ください。お申し込み・お問い合わせは文化会館04−7158−3462へ。
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