生涯学習センターで2月21日、市主催による男女共同参画基礎講座が開催されました。「ボクが目覚めた理由(ワケ)」と題した今回の講演会には、約60名の市民の方々が参加されました。講師を務めてくださった新木雅之さんは、農林水産省林野庁企画課長から内閣府男女共同参画局総務課長へ出向されているという大変めずらしい経歴の方です。
着任したばかりは、畑違いだったこともあり男女共同参画について面食らっていたそうですが、仕事をしていくうちに「よくぞ自分をこのポストにつけてくれたものだ」というくらい自分の生き方に目覚め、お陰で夫婦仲も良くなり、今では目覚めの輪を広げるため、要望があれば出かけて講演を重ねられているそうです。
日本国憲法施行後60年以上経った今でも、男性と同じように勉強しても、女性には「入社」「結婚」「出産」という3つのハードルがある。OECD各国からは、「日本は男女平等への配慮が足りない」という厳しい指摘がされているという現実から、新木さんの講演は始まりました。
日産のカルロス・ゴーン氏は、「これから日本は、争って女性を登用するようになる」と自らも積極的に女性の登用を進めたことや、ダイバーシティ(多様性)が進歩するためには違う意見も必要であること。また、ワーク・ライフ・バランスの確立に何が必要か、男女共同参画は女性のためだけでなく男性にとっても重要であることなどを分かりやすく話してくださいました。
さらに、退職離婚や熟年離婚などを例にとり、円満な夫婦になるためには、例えば「お〜い お茶」の後に「だよ!」とつけてみると、相手の受け取られ方が優しくなる。妻が恐れているもの、それは夫が退職して家にいるようになると毎日の昼食の支度。退職後の人生20年、「風呂、めし、寝る」だけでは夫婦の仲もおかしくなってくる。お互いにいいパートナーとして、家庭も地域も社会も男女共同参画で行きましょうと自分の「目覚め」を例えにしながら、ユーモアたっぷりの講演に、会場は笑いが絶えませんでした。新木さんは、「男女共同参画は時代の潮流であり、男女で一緒にやっていくことは、とにかく楽しい」と講演を締めくくりました。
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