2月25日、流山市保健センターで、流山市医師会・松山泰久医師を講師にお招きし「健康づくり講座」が開催されました。今回は、「知って防ごう!!糖尿病予防の秘訣と基礎知識」と題し、メタボリックシンドローム予防の「かぎ」となる糖尿病について、参加された54人の方々が熱心に学びました。
松山先生は、日頃の診察の中で糖尿病の患者さんたちと接し、感じていることをお話くださいました。昔から糖尿病を患った人は、病気と付き合う大変さを感じていたようで、「この世をば、わが世とで・・」の句でも有名な藤原道長の日記に記された症状が糖尿病でないかとされ、この記述が日本最古の糖尿病に関するものではないかとも言われているそうです。
さらに、糖尿病の患者さんが、「自身で治療の目的は何か、人生において何が大切か、糖尿病の人もハツラツと生きることで寿命の確保ができる」ということを自覚して、治療に踏み切れるかどうかが問題であると指摘されました。また、今回の講座では、実際に参加者6名の方の採血を耳から行い、その場で血糖値と血糖レベルの判定に使われるHbA1c(ヘモグロビン エイワンシー)の値を測定しました。その場での検査値を用いての説明は、とても分かりやすく好評でした。
糖尿病の患者数は増え続けていますが、検査をしないと分からないのが特徴で、長い年月をかけ合併症を引き起こす可能性がある大変怖い病気です。糖尿病の予備軍といわれた時から血管障害が進み、動脈硬化をおこしてしまうことがあります。一度糖尿病になると治らないので、いかに血糖値を正常な状態を保てるかが大切であり、今回の講座は参加者全員が日常生活を振り返るよいきっかけとなりました。
松山先生は講演の最後に、「糖尿病の治療に楽な道はない、王道はない」と訴え、得た知識を知恵に変えること、自分自身で歩くことが大切。糖尿病食は健康食でもあります。自分の生活習慣を見直し、大きな目標を持つことより、小さな目標でも良いので持ち続け、取り組むことが大切であると、先生自身の行っている日常生活改善の秘訣を伝えました。
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