流山市出身の世界的なバンジョー奏者・青木研さんを招いてのコンサートが3月20日(祝)、生涯学習センターで開催されました。『バンジョーオン ステージ 流山Vol.2』と題した今回のコンサートでは、小中学校で吹奏楽を学ぶ児童・生徒をはじめ鈴木教育長ら、多くの音楽愛好家が詰め掛け、地元が生んだスーパーミュージシャンの演奏に聴き入っていました。青木さんは、アメリカやオランダのジャズ専門誌等で特集記事が組まれるほどバンジョーの世界では有名な方。若手No.1プレイヤーとして楽しいステージングと華麗なテクニックで観客を魅了しました。
青木研さんは、昭和53年流山生まれ。八木北小学校に入学したばかりの7歳頃、なんと二村定一などの唄う「ジャズ小唄」をはじめとする戦前音楽に親しみ、それらの曲に使われていたバンジョーに強い魅力を感じる少し変わった幼少時代を過ごされたそうです。常盤松中学校に進んだ13歳でディキシーランドジャズに使われる4本弦のバンジョーを独学でマスター。平成7年、東葛飾高校在学中よりライブハウスやホテルパーティーなどで演奏するようになり、高校卒業と同時に「デキシーキャッスル」に参加。テーマパークや内外のジャズフェスティバル、長野オリンピック、ラジオ(NHK−FM、NHKみんなのうた、世界の快適音楽セレクション、土曜わくわくラジオ)等で演奏しています。
ピアノは、渡辺正典とキングクレオールや花岡詠二スイングオールスターズ、花岡詠二四重奏団のメンバーとしても参加した山本琢さん。主にトラディショナルジャズのテューバ奏者として活動されている井桁賢一さんは、この日、マーチングなどでお馴染みのスーザフォーンで登場。東葛飾高校在学中にロサンゼルスに渡り、2002年にバークリー音楽大学に進んだギタリストの吉原聡さんらがバックを固めた若い実力派ミュージシャンによるセッションです。
第2部では、ジャズの原点となったアメリカ南部ニューオーリンズの音楽を、トラディショナルジャズクラリネットの名手・後藤雅広さんを特別ゲストとしてお招きしてじっくり聴かせ、聴衆を魅了。後藤さんは、ニューオーリンズで現地のミュージシャンと交流を持ち、 ニューオーリンズ名誉市民に登録され、外山喜雄とディキシーランド・セインツに参加、プロ活動を開始し、東京ディズニーランドでも15年間演奏、退団後フリーランサーとしてご自身のバンドなどで活動していらっしゃいます。
ギタリストの吉原さんが、ギターをバンジョーに持ち替え、青木さんと2本のバンジョーがステージに並ぶと、互いに相手のバンジョーのネックを押さえてハイテクニックな演奏も披露。フラットピックで華やかな音を奏でるディキシースタイルの青木さんと、フィンガーピックで哀愁を帯びた音色を聴かせるウエスタンスタイルの吉原さんとの息の合った演奏に大きな拍手が贈られました。ギターとバンジョーで出演された吉原さんは、4月10日23時から日本テレビで放送される「未来創造堂」の回想シーンでの出演も決まっているそうです。
この日は、バンジョーの名曲「ワシントン広場の夜は更けて」をはじめ「カントリーロード」、「コンドルは飛んでいく」、「貴方のそばに」、「私のお気に入り」など映画やCMなどでお馴染みの曲が次々に演奏され、客席を沸かせました。客席から「世界は日の出を待っている」や「アルハンブラ宮殿の思い出」などの声があがると、リクエストにも気軽に応え予定時間をはるかにオーバーするサービスぶり。手拍子や歓声、花束が贈られる中、アンコールではだれもが知っているディキシーランドジャズのスタンダードナンバー「聖者の行進」で賑やかに幕を閉じました。
生涯学習センター人気のシャンソン講座をはじめ、2月15日のタンゴ、2月19日のジャズ、そしてこの日のバンジョーなど、さまざまなジャンルのコンサートを企画しています。今回、好評だったバンジョーコンサートは施設利用者からのリクエストも多いことから、「駅ライブ」などの音楽イベントとの連携も視野に入れながら、8月にもう一度、青木研さんをお招きしたいと語っていました。同センターでは、一度入会すると平成22年度末まで、入場料が千円を超す(1,001円以上)のコンサートやイベントが500円引きになる「友の会」があります。また、5月23日(土曜日)には同センターに三遊亭圓馬さん、春風亭昇々さん、林家花さんをお招きして「第3回新選!流山寄席」を開催します。お問い合わせは、流山市生涯学習センター04−7150−7474へ。(写真は、グッドモーニング編集室よりの提供です)
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