上映と講演のつどい「流山でつくられた映画たち」が、6月20日、文化会館で行われ、700人を超す映画ファンが、流山を舞台に制作された作品を楽しみました。アマチュア映像作家界で全国的に有名な活動を続けている鰭ヶ崎の山本恵司さんを講師にお招きし、自作短編映画を上映していただき、そのエピソードなどを語っていただきました。
講師の山本さんは、1965年に自作の8ミリフィルム映画が全国大会で入賞して以来、数々のコンクールで全国レベルの入賞作品を制作されている方で、日本アマチュア映像作家連盟の幹事として愛好者の上映会やコンクール審査員などにも携わっていらっしゃいます。平成16年に、市立博物館が全国に公募した新選組に関するショートビデオコンテストでも、山本さんの作品「落日に燃ゆ新選組」が最優秀賞を受賞しました。
上映会は、毎日新聞や読売新聞、朝日新聞などに紹介されたこともあり、銚子や浦安など市内外から多くの方々が参加されました。流山セントラルパーク駅周辺を舞台に、やえちゃんとかずおさんの物語「田んぼの中のパン屋さん」(12分)、俳人小林一茶と流山の俳人秋元双樹との交流を描いた作品「流山に入る」(10分)、人々が憩う市総合運動公園で生き物の小さなドラマを追った「公園のサンバ」(7分)、小さな子どもたちの応援をうけ90年以上走り続ける流鉄を題材に、今回の上映会のために制作した新作「レールの響きいつまでも」(16分)などが上映されました。
山本さんは、半世紀の間に8ミリ映画フィルムで100本、ビデオで40本制作したそうですが、基本的には軸足を市内に置いて撮影してきました。山本さんは、「撮りっぱなしになっているビデオの無駄な部分をカットしたり、BGMをつけるだけでもいい。たとえば散歩ひとつでも、カメラ片手に四季を追うという目的があれば楽しくなるのでは」と映像編集の楽しみを語りました。参加された方からは、「居ながらにして、小林一茶の句碑や新選組陣屋跡、流山の自然や花火大会を楽しんで、流山線にも乗ったようで得した気分です」と感想が寄せられました。当日の様子は、JCNコアラのデイリーニュースでも放送されました。
この上映会は、日頃5公民館で行われている「流山市ゆうゆう大学」の合同授業として、広く一般の皆さんに公開して行われたものですが、この日は、多くの一般の皆さんにご参加いただきました。ゆうゆう大学の次回の公開授業は、7月4日土曜日13時30分から文化会館ホールで、市内にお住まいのノンフィクション作家の第一人者・佐野眞一さんをお招きして、昭和の終わりから平成にかけての日本の世相や社会、経済などについて語っていただきます。当日は、佐野さんのサイン会も予定されています。申込不要、入場無料。お問い合わせは文化会館04−7158−3462へ。
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