「あっ!ヨシゴイが飛んでいる!」。6月20日、利根運河の生態系を守る会(田中利勝代表)主催・流山市後援の「利根運河自然観察会」が行われ、双眼鏡やカメラ、魚取り用の網を手にした子どもたちなど48人が参加しました。観察会は、会創立以来10年で63回目になります。同会では、新川耕地の水田と草地を「ウエットランド・ヨシゴイの里」と呼び、保全活動などを行っています。
多くの参加者のお目当ては、新川耕地にやってくることが数年前から知られ始めた、サギ科の希少種ヨシゴイです。ヨシゴイ(葦五位)は、全長35cm程度で黄褐色の羽毛に覆われている日本で確認されるサギ類で最も小型のものです。葦原や湿地の減少で生息環境が悪化していることなどから、千葉県最重要保護生物ランクAに指定されています。
観察会は4班に分かれ、魚、カエルなどの動物観察、ヨシゴイ、コヨシキリ、セッカなどの野鳥散策、ヨシ原でのヨシゴイの定点観察、野草観察などをそれぞれ会の皆さんの解説で行われました。会では、参加者たちが楽しめるよう、遠くの野鳥まで識別可能な20〜30倍の望遠鏡を数台用意してくださいました。野鳥21種、メダカ、ギンブナなど魚4種、トウキョウダルマガエル、クサガメ、アキアカネなどの生きものを観察できて皆さん大喜びでした。
柏市から参加した西野さんは、「ヨシゴイの里の名に恥じず、ヨシゴイを何羽も目にすることができて大変良かったです。ちょっと背丈の低いヨシ原でコヨシキリ、セッカも見ることができ、それぞれの泣き声や姿の違いも教えていただきました。このような素晴らしい環境はいつまでも残してほしいものですね」と話してくださいました。
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