「星野富弘 花の詩画展 流山」
更新日 平成21年11月26日


「星野富弘 花の詩画展」を生涯学習センターで全国的に有名な星野さんの作品が流山に

[画像]勝本正實実行委員長(15.7KB)

 生涯学習センターで「星野富弘 花の詩画展 流山」(同実行委員会・勝本正實実行委員長主催)がスタートし、初日の今日11月26日には、開場前にセレモニーが行われました。日本全国ばかりでなく、海外からも展示会の依頼が順番待ちをしているという星野さんの詩画展。開会の挨拶で、勝本正實実行委員長は、実行委員会立ち上げから1年数か月で流山に詩画展を呼ぶことができたことに触れ、富弘美術館や、同美術館のある群馬県みどり市と同市教委、また、詩画展にボランティアとして参加してくださっている約260人の市民の皆さんに感謝を述べました。


[画像]杉山公章さんと「歌心塾」の皆さん(17.0KB)

 生涯学習センターで講師を務める杉山公章さんと「歌心塾」の皆さんによるミニコンサートで幕を開けたセレモニー。星野富弘さんの詩に、シンガーソングライターの岩渕まことさんが曲をつけた「ぺんぺん草」など3曲が披露されました。この曲は「神様がたった一度だけこの腕を動かして下さるとしたら母の肩をたたかせてもらおう(抜粋)」と母親への感謝を歌った曲で、星野さんのファンからも最も人気のある曲だそうです。


[画像]富弘美術館須藤館長が星野さんのメッセージを代読(14.5KB)

 当初、直接会場にお越しいただく予定の星野さんでしたが、残念ながら体調が思わしくないということで、メッセージを寄せてくださいました。『39年前、大阪万博の年に首から下が動かなくなり、絶望で死にたい、看護をしてくれる周囲の人にも申し訳ないと思ったけれど、生きていれば腹も減る。私の知らない何かが私を生かしている。ならば、その何かに感謝をして生きてみようと思いました。見舞いの手紙の返事を書くのに文字で便箋を埋めるのは大変。その余白に絵を描くことを勧められ始めたのが詩画の原点です。


[画像]星野さんの作品(12.6KB)

 枕元の花は動けない。私も動けない。動けないが生きている花に気づき、どこにでもある野の草や花を描くようになりました。私の絵も詩も、少し何か欠けている。でも、欠けているもの同士が合わさると不思議と良いものが生まれました。家庭、社会、国同士も同じではないかと感じるようになりました。作品は私たち夫婦の子どものようなもの。多くの人にご覧いただきたいと思います』と、富弘美術館の須藤館長が星野さんの手紙を代読しました。


[画像]星野さんの作品(11.9KB)

 作品展は、草花や動物などの絵に、日常の中での生の喜び、母親や妻への感謝の気持ちをつづった詩を添えた100点を展示。口でくわえた筆で描いていることなど忘れてしまうような見事な作品ばかり。
れんげそう(1991年)「ちかごろ花をふたつ描くことが多くなった 妻よひとつはお前かもしれないね」
秋の野の花(1984年)「だれがほめようとだれがけなそうとどうでもよいのです 畑から帰って来た母ができ上がった私の絵を見て「へえっ」とひと声驚いてくれたらそれでもう十分なのです」
 


[画像]ロビーではポストカードの販売も(14.3KB)

 みどり市の富弘美術館や東京の展覧会にも足を運んだという、市内在住の三森博子さんは「自分に起こってしまったことに対して世を恨まない、星野さんの優しくて繊細な絵や、殺伐とした今の世の中で心にストレートに響く飾らない言葉が大好きです」と話してくださいました。柏からいらした30代の男性は「初めて星野さんの作品をじっくり見ましたが、亡くなった父や母のことを思い出しながら見ました。ぜひ皆さんにも、子どものころの自分や感謝の気持ちを思い出しながら見てほしいですね」とうっすら涙を浮かべながらおっしゃっていました。


[画像]盛夏(9.3KB)

 特に皆さんが足をとめて見入っていたのが、盛夏(1987年)という作品。とても口で描いているとは思えない優しいタッチで、田舎の石垣と木造の小屋、それに夏の青葉を色鮮やかに描いています。夏の一日の夫婦のやりとりと、そこから思う生き物の一つとしての人間の生を長文で表現しています。会場の生涯学習センターの入り口では、詩画集やポストカードなどの販売も行われているほか、感想を書き込むノートも設置されています。詩画展は12月23日祝日まで、9時〜21時。入場料700円(高校生300円、中学生以下・障害者手帳をお持ちの方と介助者1人は無料)です。あなたの心の琴線に触れる作品を、ぜひご覧ください。


[画像]星野さんの作品(11.2KB)

「星野富弘花の詩画展 流山」関連イベント
 「詩画集朗読会〜花のように風のように心に響くメッセージ〜」
 ▽日時=11月28日土曜日10時30分〜11時30分▽場所=森の図書館▽入場料=無料▽問い合わせ=森の図書館(04-7152-3200)
12月3日木曜日・17日木曜日 「星野富弘の詩を歌おう!歌声サロン」
12月5日土曜日 朗読劇 星野富弘(詩画集より)『愛、深き淵より。』
12月6日日曜日 木村弓コンサート
 山田恭弘オカリナコンサート
 やさしい温かいオカリナの音色で星野富弘の詩を表現します。▽期日=12月11日金曜日▽時間=1.13時〜14時、2.15時〜16時の2ステージ▽場所=生涯学習センター▽入場料=無料
 よのなか塾 星野富弘さんについて語る
 星野富弘さんのさまざまなエピソードを、詩画を通して富弘美術館館長にお話いただきます。▽日時=12月12日土曜日13時30分〜14時30分▽場所=生涯学習センター▽入場料=無料)
 ゴスペルで歌う星野富弘の世界
 ▽日時=12月22日火曜日19時〜(予定)▽場所=生涯学習センター▽入場料=無料▽問い合わせ=生涯学習センター(04-7150-7474)



お問い合わせ先

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担当課のページ



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