市立博物館で市制施行45周年姉妹都市締結記念「石川県能登町展」が行われています。これは、1月17日の調印式で姉妹都市となる「石川県能登町」を紹介する企画展で、能登町の歴史や見所、交流のきっかけでもある東邦酒類の資料などを展示しています。展示は1月29日(日曜日)まで(1月10日・16日・23日は休館。開館時間午前9 時30分から午後5時。入場料無料)。詳細は博物館(電話:04-7159-3434)へ問い合わせを。
能登町は、平成17年3月1日、能都町・柳田村・内浦町が合併して誕生しました。戦国時代には、松波畠山氏が松波に居城し、藩政期には、一部を除き加賀百万石の前田利家で知られる前田家の所領に組み込まれ、宇出津港や小木港は、漁業・商業で栄えてきました。平成15年7月には、能登空港が開港し、東京から1時間余りで能登に訪れることが可能となっています。
博物館の展示室には、能登町の協力で、ユネスコ世界無形文化遺産の祭事「あえのこと」のレプリカや、「キリコ」のミニチュア模型を展示しています。「あえのこと」は田の神を祀る祭事で、収穫後の12月に各家に田の神を迎え、見えない田の神を風呂に入れたり食事を用意したりとお世話をし、2月に元の田にお送りして鍬を入れる農耕儀礼です。
また、能登町は「祭り王国」と言われるほどの祭りが盛んな地域で、夏を中心に数々の祭りが催されます。展示されている模型の「キリコ」は、能登の祭りに必ず登場する巨大な奉燈。大きなものだと高さ7メートルにも達し、「あばれ祭」では御輿として担がれ、「恋路火祭り」では船上で夜の海を駆け巡ります。
流山市と能登町の縁は昭和初期に遡り、かつての流山の大企業・帝国清酒株式会社に旧内浦町の能登杜氏たちが派遣されてきたころから始まります。最盛期には、帝国清酒株式会社やその後継の東邦酒類 株式会社 (昭和40年、現メルシャン株式会社に吸収合併され解散)へ旧内浦町の多くの人びとが来て活躍しました。近年では、流山市民まつりへの能登町物産展の参加や、流山の小学生の「能登自然体験学習ツアー」、昨年の大震災での能登海洋深層水の提供など、様々な交流を行っています。
ぐるっと流山に関するお問い合わせは、担当課のページからお問い合わせください。
担当課のページ